お客さまに寄り添うとは?

営業マンや設計担当、コーディネーターなど、

建築会社にもお客さまと接する仕事はたくさんあります。

プランニング、素材選び、色選び、、、

たくさんの選択肢の中からお客さまが希望するベスト提案ができる人が

優秀だと想像する方が多いかもしれませんね。

私もそう思います。

ただ、私は「お客さまに寄り添える人」と言い替えたいと思います。

素晴らしいプランニングや色選びができる人は

才能やセンスが高く、何の迷いもなく短時間でその提案ができるかというと

そうではありません。

提案はすべて努力の結晶

例えばお客さまが青が好きだとします。

青と一言で言っても、

淡い青もあれば、

濃い青、

和調の青に洋風に似合いそうな青、

青というより黒に近かったりするものまで多種多様です。

その中からお客さまのお好みに合いそうなものを

まずはカタログなどで探すところから始まり、

サンプルを取り寄せる手配をして、

サンプルが届いたら自分の目で確認をして、

お客さまのお好みに合っているか、

また、部屋の雰囲気と合っているか、

他の部屋との調和はどうか、

建物全体の雰囲気に合っているか、

置く予定の家具に合っているか、

床材や建具との相性、

照明器具や太陽の光が当たったときの雰囲気、、、

そして施工性まですべて考慮し、物件ごとに多種多様なことを考えます。

一度のサンプル取り寄せで「バッチリ!」な時もあれば、

何度も取り寄せては悩むこともあります。

素材によっては色は良くても価格が高いものもあるので

お客さまの予算に合わなくて、また別のものを探すことも多々あります。

そして「うん!これでいこう!」と、

ようやく自分が納得できてこそ初めてお客さまにご提案ができます。

提案という仕事はとても華やかに見えていますが、

提案者自身だけでなく、資料を用意してくれるメーカーや施工する職人さん、

そして購入する代理店など

たくさんの人との協議を経てようやく提案にたどり着けるので

数日で完成というわけにはいきません。

実はとても泥臭く地道な作業の繰り返しで成り立っているので

とても時間がかかる仕事です。

そして、例えばお客さまから

「これに近い色でもう少し濃い色はありますか?」

と聞かれたとしたら↑の手順で喜んで再度提案いたします。

自分だけでなくいろんな人との調整が必要になるので

簡単なようでお客さまのことを本気で思っていないとできません。

でも、その当たり前のことができている人がどれだけいるでしょうか。

2-6-2の法則をご存知でしょうか。

会社には貢献度が高い人が2割、

普通の人が6割、

低い人が人が2割いるという法則です。

下位2割の人はもちろん上記のように手間をかけて仕事をすることはなく、

6割の人も「できる範囲で」しか仕事をしません。

お客さまに提案するために一生懸命に考えられるのは2割

色などを選ぶセンスとか以前の問題で、

そもそもお客さまに寄り添えないと良い提案ができないのです。

たとえ夜中でもお客さまの悩みを聞く人もいれば、

仕事外のことを頼まれてもめんどくさがらずにできたり、

寄り添いかたは人それぞれですが、

共通することは「苦労をいとわないこと」

自分の持つセンスや才能だけで仕事ができるわけではありません。

予算、性能、デザイン

お客さまの都合に合わせてこれをマネジメントするのは

容易ではありませんが、お客さまに寄り添うことは

理想論ではなく現実に日々の仕事でやっていることです。

ただ、仕事ですから一生懸命やっているだけではなく、

「お客さまから喜んでいただく」という成果も求められます。

たとえ一生懸命やってたとしても

青が好きなお客さまに赤を必死で勧めるような独りよがりでは

お客さまの満足には繋がりません。

そして、独りよがりにならないようにお客さまのことを思い浮かべながらの

作業になりますのでお客さまとの二人三脚も不可欠にもなります。

質感は良くても予算に合わなかったり、

質感もデザインも良くても、お手入れなどが大変だったりと

いろんなケースがあります。

その際に、お客さまとの二人三脚で一緒に解決の糸口を探したい。

それを繰り返して最終的に「良い家になった」になると思います。

そのために私たちは走り回り、お客さまと一緒に喜びたい。

このあとも素材選びに材木屋さんへGO!です。

暑いけど頑張りまっす!

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