間取りを考える時、核を必ず作ります。
核はコンセプトのようなイメージです。
何を考えるにしてもそれを基に考える、という核を私は必ず作ります。
インターネットでたくさんの情報が手に入る時代
情報が手に入りやすいからこそ「アレもコレもいいな」と迷うこともあるでしょう。
例えば、木の家をプランしていたのに、大理石の床の家もカッコいいと感じる。
そんなとき、「何が一番大切か」を私は必ず確認します。
木の家が大切と感じたならば、大理石の床はバッサリ切ります。
「え?バッサリ切ったっていいの?」と思うかもしれません。
いいんですよ
自分の頭の中でいったん切るだけですから、
もしも「やっぱりコッチがいいな」と思えば元に戻せばいいだけです。
大切なのは良いとこどりをしすぎないこと
あれこれ無理に混ぜようとするよりも
シンプルに考えることが実はよいプランを作る一番の近道です。
それはプランが出来上がった時、
お客さまへの説明も一本化されることに繋がります。
「どちらでもいいですよ」
この言葉を多用することはプロとして失格だと思ってます。
プロがこの言葉を使うとお客さまは混乱します。
窓の位置ひとつにしても
「お隣の建物の影が落ちない位置はココです」とはっきりと言えることが大切。
そのためには核を常に頭の片隅において物事を判断することが私にとっては
とても大切になります。
ただ単に南側だからといって窓を作るのではなく、
光だけを導きたいのか、
それとも風だけを導きたいのか、
それともそれともどちらも導きたいのかという「目的」を大切に。
その目的のために「窓を作る」という「手法」を使って、
光と風を導くという「効果」を得る。
目的、手法、効果をしっかりと意識することで
核がいつのまにかズレちゃうことを防いで
シンプルでブレないプランが出来上がります。
みなさまも希望をまとめる時に核を意識してみてくださいね。