昨日の朝のアトリエの室温は16度でした。
温度計を見た瞬間、「あれ?」と思いました。
低すぎる、、、、
と思ったら、トイレの換気扇が前日夜から回りっぱなしでした。 笑
現在の建物はドア下にスリットがあって各室の空気が動くようになっているので
いくら高断熱、高気密でもさすがに一晩、換気扇を回しっぱなしだと
さすがにアトリエ全体の室温が下がりますね。
私はよく22時くらいまでアトリエにいますが、
室温は昼間も夜も常にほぼ一定です。もちろんエアコンはつけてません。
高断熱ってどういう状況が一番いいと思いますか?
昼間に室温が上がって、夜はその室温が下がりきらずに朝を迎える
それが高断熱だと思ってますか?
答えはノーです。
昼間にグンと室温が上がる=どこかから熱が室内に入ってきているということです。
室内に熱が入ってくることはゼロにはなりませんので
気温が上がることに合わせて室温も急にグーンと上がっちゃうのは
高断熱とは言えません。
逆にエアコンで室温を上げたのに、エアコンを止めたら急に室温が下がるのも
熱が外に逃げているのだから高断熱とは言えません。
それから同じ20度でも夏なら涼しいけど、冬なら肌寒いですよね。
同じ温度でも季節によって空気の体感は変わります。
なので、夏は夏なりに、冬は冬なりに快適ではあるけれど、
高断熱だからと言って完全に暑くない、寒くないではありません。
高断熱とは室温関係なく、
いかに室内に熱を入れず、
いかに室内から熱を逃がさないか
一言で言うと、「エアコンの立上りが早いか、遅いか」です。
外部から熱が入らず、室内から熱が逃げなければエアコンの設定温度になるまでの
到達時間が格段に早くなります。
そしてそれは同時に熱も逃げにくいということなのでエアコンを止めてから
室温が下がる時間もゆっくりになります。
ちなみにエアコンがないのに昼間ポカポカとは違います。
エアコンが稼働していないのに室温が上がるということは
熱が入ってきているということですので、
エアコンを使っていないときの高断熱な表現としては
「室温が一定です」になります。
弊社の庭は広いので、太陽高度の低いこの時期は西日が室内に燦々と降り注ぎます。
いくら秋でもこれだけ光が入れば普通は室温が上がります。
でもアトリエの室温は一定のままなんです。
昼間だけ温度が上がり、夜になると温度が下がるわけではなく、
これを書いた時間は19時前ですが、昼間と同じ温度のまま。
高断熱の証です。
ところが、これは実は諸刃の剣でして、長所であり、短所でもあります。
室内の熱が外に逃げにくいということは夏の暑い熱が室内に入ったら
抜けにくいということでもあります。
また、熱と同時に湿気も抜けにくいということなので、
高断熱の家ほどしっかりと換気をしたほうが良いです。
注意点は特に階段
階段は言い換えれば煙突状態ですから1階の暖かい空気が階段を通って
2階廊下に上がりやすいので対策が必要です。
どんな対策かはノウハウになるのでナイショ 笑
興味がある方はお問い合わせくださいませー。