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設計と施工のどちらが大事ですか?

暑いですね~ 

あついですね~~~~

あづいですね~~~~~~~ 涙

その言葉しか出てきませんね 笑

現場の職人さん、いつもありがとうございます!

さて、今日は設計と施工のどちらが大事かについて書きますね。

設計=間取りを考えると想像いただいて、

間取りを整える能力と、施工能力、どちらも大事ですよね。

でも、どっちが優先でしょうか。

設計力と施工力は料理に例えると

料理レシピと実際の調理という関係に似ています。

たとえばラーメンを作るとして、

どんな麵を使い、

スープは何味にするか、

調味料をどの配分でどう使うか、

そして料理の順番など

細かなレシピがなければいくら調理の人の腕が良くても

作り方の順番も何もかも変わってしまうし、

例えば調理する人の勘で調味料の量を

変えてしまう=味自体が変わってしまうことにもなりますよね。

逆にレシピがしっかりしていても調理の方がいい加減で

レシピを守らずに適当な調理をしてもダメですよね。

でも、レシピ、調理のどちらもしっかりしてても

食材って同じ野菜でも産地や季節によって違いますから

レシピにプラスして微調整がかならず必要ですよね。

その微調整をおいしいレシピを考えた人と、

おいしく調理できる人が相談して決めたとしたら

すごくおいしい料理ができませんか。

建築も同じく、レシピを設計者が作り、

大工さんや左官者さんなどの職人さんが

現場作業(調理)をして完成します。

しかし、特にリノベーションの際に関係しますが、

設計時点での想定と、実際に解体など作業を進めてみて初めてわかること、

たとえばシロアリ被害が見つかって、それをどう直すかなどの

現地合わせの部分(微調整)もたくさん必要になります。

その際、設計側だけですべて解決できるかというと不可能です。

実際の現場では

「図面上では可能でも実際の現場では不可能」

ということがたくさんあります。

たとえば人の手が入らないところを釘留めをする場合、

図面上では「釘留めをする」と記載すればいいだけですが、

手が入らなければ実際の施工はできません。

なので施工する職人さんの意見も取り入れながらでないと

適正に現場を納めることができないのです。

そして、料理も建築もそうですが、微調整をしようとしたら

どうするべきかを判断する知識と経験が不可欠になり、

その差が大きくクオリティに影響します。

知識と経験は単に現場をこなせば増えるかというとこれまたNO!で、

知識と経験を増やそうとするなら

レシピに書いてあることをそのまま調理するのではなく

「なぜそのレシピ(調理)になっているのか」

「そのレシピ(調理)がベストなのか」

を常に意識することが必要だと思います。

設計で言えばたとえば構造計算書を読み解くこと

施工で言えば図面通りだけの施工にならないこと

一級建築士なら構造計算が誰でも簡単にできるかというと「絶対に」無理です。

確かに試験勉強で難しい計算を勉強していますが、

「その計算をどのシーンでどう適切に使うか」は

実務で構造計算に携わっていないと身につきませんし、

同時に構造計算を読み解くこともできません。

それも何件も、何年もかけてようやくわかってくることです。

なんせ木造二階建てでも構造計算書は550ページくらいありますので、、、

図面の中にはその計算結果のところだけを抜き出して記載してあるので、

「どんな計算を使うのか」「なぜその計算を使うのか」が

わからないまま単に計算結果だけを見ているだけというのはよくあることで、

それでは知識も経験も増えません。

施工も同じく、図面に書いてあることをなんの疑問も持たずに

ただ単に施工しているだけだと知識はつかないので

イレギュラーには対応できないし、

そもそも目の前にあるモノ・コトがイレギュラーかどうかの判断すらつきません。

なにより大切なことは責任感を持って仕事をすること。

責任感を持って仕事をすることで、

広い視野で見ることができ、知識も経験も広がると私は感じます。

結論として

設計力と施工力のどちら優先かというと、

設計力と施工力どちらも同じだけ大切で、

両者が知恵を出し合ってしっかりと連携することが大切と私は思います。

どちらが上かどうかではなく、それぞれが持つ力を合わせることで

何倍もの力に化けますので。

私たちの仕事はレシピも調理も「創る」

創造力が大切な仕事。

常に前を向いて仕事している会社で大切なマイホームを建てたいですね。

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