建築会社なのに土地探しが得意なんです。
不動産業をしているわけではないので、費用をいただいて仲介したりはできません。
得意なのは「その土地にどんな建物を建てることができるか」を考えるのが
とても得意だし、好きなんです。
「そんなこと建築会社なら当り前じゃないか、それが仕事だろう?」と
思うかもしれません。
でも、そこが違うんです。
良い土地ってどんな土地でしょう?
南向きで(南側に道路がある土地)大きな土地であれば良い土地なのでしょうか
南向きで大きな土地なら素晴らしい我が家が建つのでしょうか。
答えは半分YESで、半分NOです。
なぜかというと、、、
南向きの土地だったとしても、たとえば駅が近くにあって、
家の前をひっきりなしに人や車が通るとしたら
一番良い方向である南向きに開放的な窓を取ることが出来るでしょうか。
せっかくの南向きなのにカーテンを閉め切った生活になりませんか?
南向きだから当然に北向きの土地よりも高価でしょう。
それなのに開放的な生活ができないって快適でしょうか。
逆に北側に道路がある土地でも(北向きの土地)隣地同士の間の南側から
しっかりと光と風が通ったとしたら?
カーテンを閉め切った生活ではなく、プライバシーを保ちながら
開放的な大きな窓を取れ、しかも南向きの土地に比べて安価です。
暮らしやすい我が家のために良い土地とは、
大きさや向きよりも「その土地にどんな建物が建てられるか」
すなわち、当該土地や近隣条件の特徴を的確にとらえた間取りが
できる土地かどうかが重要ではないでしょうか。
私たちの大きな特徴は土地の特徴を的確にとらえられることです。
不動産屋さんでも、優れたデザインが得意の建築会社でも
それはなかなかできません。
なぜなら単純に経験がないからです。
私たちの新アトリエの候補地を探すにあたって最終的には1年を費やしました。
技術を大切にする会社であることが私たちの根幹なので
最初は古民家を探していました。
更地も合わせると、かれこれ最終的には100軒近くは見たと思います。
会社ですから、お客さまや社員の駐車場や資材置き場、社用車用駐車場、
廃棄物用のコンテナなどなど敷地の広さに加えて、
住むわけではないので事務所にふさわしい大きすぎず小さすぎずな大きさの建物を
探しましたが、これがなかなか見つからない、、、
そして、ネックだったのが「事務所」であること
古民家は市街化調整区域に多いのですが、市街化調整区域では事務所はできません。
たくさんの物件を見る中で土地に対してどういう風に家が建っているかを見ていると
たとえば少し道が狭めで、駐車場の入り口横に電柱があって
「あー、、、この電柱がなければ車が入りやすそうなのに、、、」
なんてことを思うことも多かったと思います。
また、境界や道路などの土地の権利の確認にも相当慣れました。
お客さまも同じように土地を探して購入して家を建てるわけですから
購入の際に気を付けるポイントや手続きの流れなどがお話しできればいいなと
軽い気持ちで各種手続きを自分でやってみたのですが、
その過程で
「この土地にどんな建物が建てられるか」
「建物を建てるとして近隣や当敷地の条件がどう影響するか」
を読み取る力が相当に研ぎ澄まされていき、
気づかない間に他社にはできない私たちの大きな特徴になりました。
9月20,21日に加古川市で開催する新築住宅のオープンハウスは
私たちの特徴を最大限に活かした住宅で、
お客さまと一緒に土地を見るところから始めて
北向きの土地なのに個室もLDKもすべて南向きです。
小上がりの和室や、玄関~ファミリークローゼット~洗面脱衣室~LDKへと
回廊出来る動線など住宅内の特徴もありますが、
一番見ていただきたいことは
「土地の条件を活かした家づくりがいかに大切か」
になります。
まもなくHPにも特設ページを公開いたします。
ご見学は予約優先