現場監督の仕事って、どんな仕事をしているのでしょう?
工程管理に工事内容の指示、
駐車場の確保や近隣への配慮
工具や材料の手配などなどたくさんの仕事があります。
この中で一番大変なのが工程管理です。
予定している工事が予定している通りに進むことはまずありません。
雨が降っただけで簡単にすべての工程がズレますので
再調整の連絡を各協力業者にしなければなりません。
そして再調整が単純に雨が降って作業できなかった日数だけ
ズレるだけで済むのなら楽ですが、そうはいきません。
たとえば3社が関係する工事だとして、
2社は簡単に調整できたけど、
残りの1社が日程がなかなかつかなかったりすることも
多々あります。
お客さまの都合上、大きく日程をズラすこともできず、
しかも天気がまた悪くなる予報で再再調整や
再再再調整になることもしばしば、、、
だからといって、後ろに後ろに工程をズラせばいいというものではありません。
Aという調整がダメならB、Bという調整が成り立たないならCという感じで
組み合わせを変えながら一番ベストな工程になるように調整しなければなりません。
これも単純にA,B,Cと新しい方法を探すこともあれば、
AとBの折衷案を考えることもあります。
この調整ってパズルのようで、
パズルの組み合わせの引き出しの多さが現場監督の調整能力ともいえます。
それからもう一つ現場監督の大切な心構えとして
「だれを中心として考えるか」
があります。
作業をする職人サイドから物事を考えると一番気楽です。
極端なことを言えば、ホコリが出ようが、大きな音が出ようが、
関係なしで仕事をするわけですから、職人さんにとっては一番楽なやり方です。
でも、もちろんそういうわけにはいきませんよね。
お客さま、近隣の皆様にとってどうかを考えて作業する必要があります。
ただ、お客さまのことを中心に考えると言いながら、
これも極端な話で、住みながらの工事になるリフォーム現場で
木材のカットの際に埃や音が出るのを避けるために、
家からいったん出て遠く離れたところでカットして、
また家の中に持ち込んで取り付けるを繰り返すことは作業効率的に難しいです。
そのため、作業効率とお客さまへの配慮を考えた養生をどうするかということなどを
考えるのも現場監督の仕事になります。
音、匂い、明るい、暗い、寒い、暑いという五感は人それぞれ
気になる人もいればそうでない人もいるし、
お客さまが気にならなくても近隣の人が気になることもあるし、
その逆もあります。
それらを現場ごとに総合的に判断していろんなことを考え、組み立てる。
それが現場監督の仕事で、とても重要な仕事です。