建築で一番大事なことはバランスをとることです①

建築で一番大切なことはバランスをとることです。

ひとつは土地選びの段階

もうひとつは建物計画の段階

このふたつのバランスがとても大切です。

土地選びの際には以下がポイントになりますよね。

土地の大きさ

土地の形

土地の向き(道路がどの方向にあるか)

前面道路の幅

立地条件(駅やスーパーなどからの距離や、周辺からの音や匂いの有無など)

近隣条件(隣家との距離など)

価格

誰もがより好条件を望みますが、誰もが良いと感じる土地は高価格になりますよね。

たとえば土地50坪1500万円、建物を35坪3500万円の

合計5000万円の予算の想定をしていたけど、

土地の条件にこだわって土地40坪2500万円、建物25坪で2500万円の

割合にすることもそれは可能だと思います。

ですが、想像ください、、、

一坪は約1.8m角

一坪を畳に換算すると2畳分ですから10坪ちがえば20畳の差になります。

同じ予算なのに土地も10坪小さく、建物も10坪小さくなる。

車は一人一台の時代、LDKも20畳は欲しいところですが

果たして思い通りの間取りにできるでしょうか。

土地代金に予算配分を大きくとることは全体のバランスとしていかがでしょうか。

でも、自分たちの想定がバランス取れているかどうかなんてわからないですよね、、、、

どうやればバランス取れるのでしょう?

答えは実際の土地にあります。

土地情報を見ているだけではわからないことってたくさんあります。

たとえば、、、

南向きで形も整った土地だけど、隣に大きな工場があって大きな音がする

逆に北側道路ではあるけれど、実は南側隣地のあいだからしっかりと光が入る

前面道路に電柱があり、車の出入りの邪魔になりそうで駐車場の位置が限定されそう

隣地に囲まれているけど、すでに隣宅のフェンスがあり、エクステリア工事が不要だ

隣の家の窓からこちらの敷地が丸見えだ

擁壁が割れている

そんなことは土地情報には書いていませんから現地を確認しないとわかりません。

そして、現地を確認することでいろんなことの印象が変わります。

でも、その印象はお客様自身ではなかなか変わらないと思います。

なぜなら「どんな家が建つのか想像ができていないから」です。

「この土地にはこんな特徴があって、それから想定するとこんな家が建ちますよ」

というアドバイスがあってこそ「確かにそうだ」と感じるか、

それとも「そうは思わない」と判断することができるのではないでしょうか。

そして、そういうなにかの基準があってこそ価格的にも高価だと感じるか、

その土地に価値を感じて「買いだ」と感じるかも変わるでしょう。

希望の家を叶えるための土地は必ずしも土地情報上の立地条件が

良くなければならないとは限りません。

予算と、土地条件のメリットとデメリット、そして希望の間取り

このバランスが取れる土地が「あなたにとっての最高の土地」であり、

家族構成、求めること、みんな違いますので人それぞれに違います。

そのバランスをマネジメントする

それがとても大切とだ感じます。

建物のバランスについては次回書きますね

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