朝は寒い!!
こないだまで涼しくなって欲しいと思ってたのに
ちょっと気温が下がっただけで
「もうちょっと暖かくてもいいよ」と思いますよね。
人ってないものねだりだなー 笑
さて、今日はイニシャルコストとランニングコストのお話
新築でもリノベーションでも工事費用と(イニシャルコスト)
光熱費や税金(ランニングコスト)などがかかります。
想像しやすいところで言うと太陽光発電があるでしょうか。
たとえば仮に設置に100万円かかるとして、
仮に毎月2万円ぶん発電してくれるとしたときに
設置の100万円が気になるか、それとも月々2万円の発電がお得に感じるか、、、
どっちも気になる!
それはそうですよね。
例えば一億円の建物のうちの100万円なら判断もつきやすいかもしれませんが
総工事費500万円に100万円プラスになるとすると
総予算が2割アップですから悩みどころですよね。
ランニングコストで取り返そうと思ったら100万円÷2万円で50ヶ月
約4.2年で元が取れますが、
「4年チョイで元が取れるなら良いやん!」と感じるか、
「4年もかかるのか、、、」と感じるか人それぞれ
判断が難しいですね。
こういうとき、どう判断したらよいのでしょうか。
ひとつめの目安は「耐用年数」だと思います。
太陽光発電は太陽光パネルと
建物内で電気が使えるように変換するパワーコンディショナーの組み合わせです。
太陽光パネルは年間ほんの少しずつ効率は落ちはしますが基本的にずっと使えます。
パワーコンディショナーは一般的に10~15年で交換時期が来ると言われてます。
ということは最低でも10年は使えそうですから耐用年数からみて
イニシャルコストが取り戻せるならお得と言えると思います。
ふたつめの判断目安は「利便性」「快適性」です。
太陽光発電は発電した電気を家の中で使えるわけですから、
真夏や真冬にエアコンをつけっぱなしでお出かけしても
電気代を太陽光発電でまかなえます。
特にペットがいらっしゃるご家庭でエアコンつけっぱなしはよくありますので
メリットが大きく感じるのではないでしょうか。
暑さ寒さが緩和されるのならそれのほうがメリットがあると感じるかどうか
これもイニシャルコストとランニングコストを比べる時の
大きなポイントじゃないでしょうか。
最後に「好み」です。
電気自動車を買う場合、高燃費を期待して買う人もいれば
効率関係なく環境に配慮されていることに共感して買う人もいます。
そこはイニシャルことストでもなくランニングコストでもなく
好みの領域だと思います。
結局はバランスを考えた時にメリットがデメリットを上回るかになるわけですが、
往々にしてランニングコストがお得になるほうがお勧めかと思います。
なぜかというと快適性や利便性はお金にはかえられない場合が多いからです。
大切なのはオーバースペックにしないこと
昨今、断熱性能の競争のような一面をよく見かけます。
ですが、たとえば関西の気候に北海道基準の断熱性能は本当に必要でしょうか。
大切なのは体感
酷暑が多い昨今、高断熱は必要不可欠です。
しかし、性能を上げれば上げるほど窓や断熱材が高価になります。
オーバースペックに高断熱化して
「イニシャルコストをかけた甲斐があった」と体感できればいいのですが
たとえば0.5度の室温の違いを体感できるでしょうか。
断熱性能をオーバースペックにあげるために100万円かかるとしても
体感できない0.5度のアドバンテージを得ることを選びますか?
体感できなければ「好み」の判断基準以外、
メリットはないのではないでしょうか。
建築はデザイン、性能、コストの綱引きバランスが大切です。
それはイニシャルコストを選ぶか、
ランニングコストを選ぶかの判断基準にもなります。
オーバースペックにならず、予算が極端にオーバーにもならずに
「今」を重視するか、「将来」を重視するか
「耐用年数」「利便性」「快適性」「好み」のバランスを考えて判断したいですね。