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快適性と省エネはイコールにならない時があります

営業車の点検で代車を借りていて思ったこと、、、

ひと昔前、ハイブリッド車が注目を集め出したころ、

燃費合戦になりましたね。

ガソリン車もアイドリングストップなどを取り入れて

燃費向上を強く意識しましたよね。

そのころの車が代車だったのですが、

アクセル制御がすごくてアクセルを踏んでも

エンジン回転数が上がらなくて車速が上がらず困りました。

普通にアクセル踏んでもエンジン回転が上がらず

信号の発進で前の車についていけないし、

高速道路で左車線をアクセルを一定にして走りたいのに

少しのアップダウンで車速が落ちて前車との車間がどんどん開く。

一般道でも高速でも後ろから煽られるのでアクセル踏むんですが、

エンジン回転数は上がらず、一向にスピードが出ない。

仕方なくもう少し踏むと今度はいきなりエンジンが唸りを上げて

前の車に追いつこうとしすぎてしまう 苦笑

どこか車が悪いわけではなく、メーカーの車造りのテイストの問題で、

エコモードを切ったらだいぶんマシになったんですが、

それでも、車速がまだ上がっていないのに

「エンジン回転数を抑えるためにシフトアップしよう!」

「いや、シフトダウンして車速を上げるぞ」

の繰り返しでギクシャクギクシャクして穏やかに巡行できませんでした。

そして、エコモードを切った途端にガソリンはすごく減りました。

エンジン回転数が上がらないように抑制して

燃費性能を上げようとした結果、

燃費性能には貢献したかもしれないけど

快適性が大きく失われたのは本末転倒ではないかなと感じました。

これは住宅にも言えることでして、、、

いま、UA値合戦があちこちで行われている気がします。

「ウチは0.4です!」

「ウチは0.2です!」

そんな感じですね。

ご存知の方も多いかもしれませんが、

UA値は小さいほうが断熱性能が高いです。

UA値の計算値を良くするために効果的な方法はいくつかあります。

①窓を最小限にする

壁と窓では壁のほうが計算値的に有利になります。

なので、居室の窓を採光計算をギリギリクリアする大きさにして

壁の割合を増やす。

そして、トイレや浴室などの採光不要のスペースには窓をつけない。

これだけでUA値は良くなります、

そのかわり、家の中はもちろん暗くなるし、

風の通りも悪くなります。

ふたつめとして、屋根断熱ではなく、天井断熱にする

気積が影響するため、

天井裏まで気積に含まれる屋根断熱より

天井裏を省ける天井断熱のほうがUA値計算的には有利です。

そのかわり、屋根面直下に断熱材がある屋根断熱に比べて

雨音などはよく響きます。

熱と音は似て非なるものですが、

厚みが増す、もしくは音の発生源に近いところに断熱層があると

おのずと音も止まりやすくなります。

ここでお気づきになられた方いますか?

窓を小さくする

天井断熱にする

この2つを採用すれば確かにUA値は良くなります。

ですが、断熱材の性能はというと何も変わっていません。

使用する断熱材は何も変わっていないのに計算値は良くなる。

車の燃費性能が上がったわけではなくてアクセル制御で

カタログ上の燃費性能を上げるという

車のアクセル制御と同じだと感じませんか?

図面上の断熱性能が上がるからといって光も風も通らなくてもいいですか?

図面上の断熱性能が上がるからといって雨音がバラバラと響いてもいいですか?

使用する断熱材は変わっていないので実際の性能は上がっていません。

あくまでも「図面上の性能」

UA値合戦とは図面上の性能合戦で快適さの体感とは別物です。

純粋なUA値を良くするには単純に窓と、断熱材を

高性能にすればするほど良くなります。

そのかわり、もちろん高価になります。

だからといって計算上のUA値だけ上がったところでダメですよね。

だって、高性能UA値に求めるのは快適性なのですから。

それらの説明をきちんとした上で、

お客さまの希望するコストと性能のバランスをとる。

それがlefuDesignの高断熱です。

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