技術力があってこそデザインがあります

ようやく朝晩が涼しくなりましたね。

このまま昼間も早く涼しくなってほしいなぁ。

さて、今日はデザインと技術力について

デザインと技術力って別物のように感じていませんか?

実は両者はとても密接な関係があります。

デザインは図面上のこと

それを現場で具現化しようとすると技術力が必須になります。

たとえば細かなディディールの見切り材を設置しようとすると、

その部材を作る技術力、そして施工する技術力の

ふたつが必要になります。

そして、室内ならばその2つで済みますが、

たとえば水回りなら、水が掛かっても問題のないように

施工する必要がありますし、

外部となれば雨漏れしないように施工する必要があります。

文章で書くととても簡単にみえますが、

たとえば円形や三角になる部分

デザインを優先するとそういう部分が必ず出てくるのですが、

三角の一番先の尖ったところが外部にあったとしたら

雨漏れしないようにとても気をつける必要があります。

ちなみに、漏れないような隙間ってどのくらいだと思いますか?

1センチくらいの穴まで大丈夫でしょうか?

5ミリ?

3ミリ?

1ミリ?

答えは「どれも状況によって漏れます」です。

「えー!1ミリの隙間でも漏れるの?」

と驚くかもしれませんが、状況によっては漏れます。

ちなみに部屋内で、もうビックリするくらい漏れているとしたら

隙間ってどのくらいかというと5mmほどです。

たとえば谷樋などの水が流れるところに5mmの穴が開いていたら

室内は水道をひねったぐらいの勢いで漏れます。

水が漏れるときというのは、よほど大きな穴が開いていて

原因がはっきりしている場合もあれば、

通常は漏れないけど、複合的な理由が重なったときに

漏れる場合もあります。

たとえば屋根の水が流れるところに

1センチの隙間があれば、これは簡単に漏れます。

だけど、複合的な理由で漏れるときとは?

たとえば台風

風と雨の両方を伴う台風もあれば

雨だけが強い台風もあります。

そして、台風の進路によって風が吹く向きが変わります。

雨の強さ

風の強さ

風の向き

そして三つの要素のトータルの強さ

これらが、ドンピシャで隙間に向かい、

そして、一瞬ではなく、

長い時間ずーーーーっと同じところに向かったとき

そんな複合的なことが重なったときに

たとえ隙間が1ミリでも漏れます。

なので、デザインで屋根や外壁の段差や

様々な継ぎ目ができるときや、

屋根勾配をギリギリまで緩くしたりするとき、

その的確な対策ができるかどうか

すなわち知識や経験、そして施工の技術力が低いと漏れます。

そこが、デザインと施工が密接でないとダメな理由です。

しかし、、、

じゃあ、家じゅう全てに1mmの隙間もなく

完璧な施工ができるのかといえばそれも実は難しいです。

窓と建物

外壁材

屋根材

etc...

木造であれ、鉄筋コンクリートであれ、どんな構造でも

いろんなところに「継ぎ目」がかならず存在しますよね。

継ぎ目=隙間ですから完全密封は難しいです。

現実的には1mmの隙間があることは「ゼロではない」くらいのレベルの話です。

しかし、許される隙間とそうでない隙間を見分ける技術力がなければ

小さな隙間からでも大きく漏れます。

デザインと技術、どちらも大事で、どちらもとても大切なことだと思います。

なので会社選びがとても大切になりますよ。

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