新築をお考えの時に、
土地が決まっている場合なら、建物の話をいきなり進めることができますが、
土地探しから始める場合、どう探せばいいでしょう?
昔は、探している地域の近くの不動産屋さんに行って、土地情報を聞いて、、、、
という方法”しか”ありませんでした。
というのも、インターネットがなかった時代は
土地を買う人は「そこに売り土地がある」ということを
知っていなければ買えませんから、
近くに住んでいるか、もしくは通勤などでその土地の前を通らない限り
土地が売りに出ていることすらわからない。
それから、土地を売る人としても
「土地を買いに来る人は近くの人の可能性が高い」と考えるので
おのずと土地の近くにある不動産屋さんに預ける場合が多かったと思います。
なので、土地を探している人も自分が探している地域にある不動産屋さんに行くのが
一般的な探し方だったと思います。
でも今ではインターネットで日本全国の情報が簡単に集められるので
わざわざ不動産屋さんを巡ることなく、どこかひとつだけ不動産屋さんに行けば
簡単に土地情報が手に入る時代です。
ただ、、、、
手に入る情報は限られています。
土地の大きさ
どの方向に道があるか(どの向きの土地か)
価格
駅や学校、スーパーまでの距離
「先に聞いてたらかわなかったのに」とならないように土地に関する重要な条件
などが土地情報には書かれています。
でも、、、、
「よし!この土地に決めた!」となるための肝心な情報は書かれていません。
私たちがアトリエを建築する土地を見つけるまで1年かかりました。
そのあいだ、古民家も含めて100件くらいは土地を見たと思います。
そのおかげで不動産屋さんとは違った視点で土地を見るようになりました。
不動産屋さんは主に駅から近いとかの立地条件と、
土地の大きさと、道路がどの方向についているか(どの向きの土地か)で
価値を判断していますが、
私たちは建築会社ですから
「どんな建物が建てられるか」”だけを”想定して土地を見ています。
お客さまの希望の土地を見る時、
土地情報とはまったく違う視点から見ています。
なぜかというと、、、
隣に大きな音が出たり早朝や夜間に稼働する建物があったら気になりませんか
隣の建物の窓や玄関の位置が当該敷地のほうにどう向いているか気になりませんか
小学校までの通学路の道路が安全かどうか気になりませんか
女の子のお子さんが中高生以上になってバス停や駅まで歩く場合、
道のりが暗くないか気になりませんか
来客時に車を止められるコインパーキングが近くにあるかどうか気になりませんか
etc...
土地情報では条件が良く見えても
現地を確認しなければわからないことです。
なので、道路の向きなどで先入観は持たずに
現地確認をすることが必須です。
多くの方が気になることがある土地は
不動産屋さんとしての価値は低いかもしれません。
でも、もし気になることがあっても建物計画で解決できるのなら
デメリットにはなりません。
むしろ、条件が良いかわりに土地面積が小さく高価な土地よりも
広い土地が安く買えるかもしれません。
予算が無限にあったとしてもプライバシーや便利さが完璧な土地は
なかなかありません。
そして見つかったとしてもとても高価だと思います。
土地に重きをおいて、その代わりに建物を小さくして
総予算内に納めることも方法のひとつではありますが、
少しでも良い土地を、少しでも安く手に入れて、建物予算に余裕を持つことで
バランスの取れた家づくりができるのではないかと思います。
大事なことは完璧な土地を探すのではなくて、
気になるポイントを建物計画で解決できるかどうか
それは土地情報ではわからないので、現地を見に行くのがベストです。
でも、一般の方がそうしたとしても「どんな建物が建てられるか」までは
想像できないでしょう。
また、こだわるポイントもいろいろあるでしょう。
ベストな土地を探す
これって、言葉にすると簡単ですが、とてもノウハウが必要です。
ノウハウなのでここには詳しく書けませんが、
たとえば私たちは駅までの徒歩時間を秒単位で正確に測ります。
それは単にストップウォッチを持って歩いてるわけではありません。
もっと具体的に、かつ、一目で納得いただけるものです。
なぜそこまでするのかというと、建築計画とも重なりますが
「お客さまにYESかNOを判断してもらうためにそっと寄り添うこと」
建物計画と同じく土地探しもそこが一番大事と思っているからです。
土地のプロである不動産さんや、
建築のプロである私たちが住むのではなく、
お客さまのマイホームなのですから
私たちをブレインとして大いに役立てていただいて
すばらしいマイホームづくりができるといいなと思います。