昼間は暑くなってきましたね
夏の現場は修行なので熱中症など職人さんの体調管理にも気を使います。
さてさて、今日は坪単価について書きますね
よく「坪単価はいくらですか?」とお伺いします。
昭和から平成初期の時代、坪単価50万円説というのがありました。
坪単価50万円が標準で、
それ以上が高級、
それ以下がローコスト
そんな根拠のない神話がありました。
昭和の時代の車はパワーウィンドウも、エアバックも、
衝突軽減機能も、カーナビなどの快適装備などもありませんでした。
現代の車は車種を問わず安全と快適性をすべて備えていますよね。
家も同じで、昭和の時代はシングルガラスに低断熱、
全館空調や、耐震等級や長期優良住宅もありませんでした。
今では断熱も耐震性能も何もかもが多様で選択肢がたくさんあります。
車も家も昔は選べる範囲が狭く、今では逆に選びきれないくらいいろんな選択肢があります。
なので坪単価というひとくくりでは語れなくなっています。
「じゃあ、どうやって予算に合うかどうか判断すればいいんだろう?」
となるのですが、私は「総額のご予算を教えてください」とお話ししています。
なぜなら同じ面積でも坪単価は変わってしまうからです。
こちらの図形
正方形を4つつなげたものです。
外周の面は全部で8つあります。
同じ4つの正方形を使って今度はL型にしてみると、、、
外周面が10に増えました。
いかがですか?
同じ面積でも形が変わるだけで外壁面積が増える=費用があがります。
それから、これもよく聞く話ですが、営業マンが答える坪単価には
消費税も諸経費も含まれていない場合もよくあります。
いわゆる「建物本体価格」という話し方です。
30坪 1500万円が建物本体価格(消費税別)
仮に諸経費が100万円だったとします。
30坪 1500万円なら坪単価50万円ですが、
消費税が入って1650万円になると坪単価に換算すると55万円
さらに諸経費をたした消費税込みになると1760万円
なんと坪単価にすると58.6万円にまで跳ね上がりました。
建物の質は何も変わらないのに8.6万円も上がってしまいます。
なので、坪単価って、参考になるようでならない。
そこで、「諸経費なども入った税込み2500万円です」という
建物総額を確認してもらうことで、ご予算内に収まるかどうかの判断ができやすくなります。
予算が3000万円だとして、
坪単価が極端な話で100万円だとしても必要とする建物面積が30坪なら予算内に収まると判断できます。
なので、建築会社におおよその値段を聞くときは総額でお聞きすることをお勧めします。
そうすることで諸経費や消費税込みかどうかなども簡単に判断できますよ。