いま、企業様の屋上の防水工事をしているのですが、毎日天気予報とにらめっこ!
昨日まで来週の天気は良かったのに、雨マークが、、、汗
やばい!
株式会社レフデザインです。
さて、これまで基礎工事の捨てコンクリートの大切なポイントを書いてきました。
今回はその最終回!
これは、基礎の立上り部分の位置を捨てコンクリートの上に墨出しをしたところです。
「え?これのなにが特徴なの???」と思うでしょう?
そう、この何気ない一コマに重要なことがあります。
もし、捨てコンクリートがなかったら?
捨てコンクリートがなければ防湿シートむき出しです。
前回、サイコロが防湿シートに食い込んでいるところをブルーシートで再現しましたが、
もし、捨てコンクリートがなく防湿シートむき出しだったら墨出しはどうやってするのでしょう?
シートの上に墨出しなんて無理ですよね。
そう、防湿シートむき出しの場合には墨出しができない
すなわち、鉄筋を組む職人さんがめっちゃ苦労する。
そして、
間違える可能性が高くなります。 滝汗
建築は人が造るもの
誤差やミスがどこで起こるかわからないのです。
そのミスを減らすために指示や図面だけでなく、
現場での墨出し=「目に見えて確認できるもの」で確認することがが
とても重要になります。
捨てコンクリートは縁の下の力もち
建築基準法施行令79条
基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあつては捨コンクリートの部分を除いて6㎝以上としなければならない。
捨てコンクリートは法律上で言っても必須ではなく、構造には全く関係のない脇役です。
だから全面に施工せず外周部のみの捨てコンクリートとする会社がほとんどです。
ですが、捨てコンクリートほど重要な工程はないと思います。
捨てコンクリートにしかできない役目
①確実にコンクリートかぶり厚さを確保できる(当ブログ 基礎工事で大切なこと②参照)
②防湿シートが絶対に破れない(当ブログ 基礎工事で大切なこと②参照)
③土間に墨出しができて間違いが格段に減る(↑写真に写る墨出し)
建築には省ける工程がたくさんあります。
捨てコンクリートがそう。
そして、下の写真。クロス施工前のコーナーガードもそうです。
これがなかったら物をぶつけただけですぐに凹みます。
法律上は必須ではないけれど、
もしもなかったら、建物の「長持ち」に影響することがたくさんあります。
建物を建てるにあたっての基準はふたつ。
ひとつは法律
これは絶対に守らないといけませんよね。
もうひとつは自社基準
法律とは別に「お客さまのことを第一に考えてどうするのか?」の基準です。
「法律で決まっていないならやらなくていいじゃん」
「完成すれば隠れてわからないんだからやらなくていいじゃん!そのぶん利益がたくさん取れるじゃん」
の考え方で自社基準を定めるのか、
「法律で決まっていないけど、これはやっておかないと安心してお客さまがお住まいになれないので利益を削ってもきちんと施工する」
と、考えて工事をさせていただくのか。
株式会社lefuDesignは後者です。
たかが捨てコンクリート、されど捨てコンクリート
これから完成までにたくさんこんなポイントがありますのでレポートしていきます。
こうご期待!