梅雨、、、、ですね。
基礎工事の途中で雨が降ったら、、、、、
ダメ?
いいえ、雨が大歓迎な工程もあります!!!
株式会社レフデザインです。
基礎工事は大きく分けて3段階あります。
①基礎の形を作る掘削と整形
②鉄筋の施工
③コンクリートの施工
もうちょっと詳しく書くと、②と③が土間の部分と立上りの部分の2段階に分かれます。
掘削の工程の前後で雨が降ってもこれはほぼ影響ありません。
鉄筋を組んでるときも降っては欲しくはないですが、降ってもさほど問題はありません。
基礎工事の工程の中で雨が絶対に降ってはいけないのはひとつだけ。
コンクリートを打設しているときと、まだコンクリートが固まっていないとき
です!
コンクリートは水とセメントと砂と砂利の組み合わせ
その配合が強度につながります。
コンクリート打設中にザーザー雨が降っちゃうと水の配合が増えちゃうことになるのでダメです。
それから、固まらないうちに雨が降るとコンクリート表面が雨で叩かれて、
ガタガタになってしまうのと、表面がガサガサになってしまうのでこれもダメです。
ところが、いったん固まってしまうと今度は雨が降ってほしい
コンクリートが固まるメカニズムご存じですか?
コンクリートは乾いて水気がとんで固まると皆さん思っていると思います。
ところが、ちゃうんです←いきなり関西弁 笑
セメントと水が混ざると化学反応を起こして熱くなります。
水和熱と言いますが、この化学反応でコンクリートは固まるんです。
どのくらい熱くなるかというと、、、、
ホームセンターに売ってる簡易セメントキット
器にセメントを入れて、そこに水を混ぜた瞬間に熱くて持っていられなくなるくらいアチチになります 苦笑
急激に熱くなる
↓
急激にコンクリートが固まる
↓
急激に乾燥収縮が起こる
↓
収縮クラックがいっぱいできる
になるので、雨が降って冷やされることは基礎にとってとてもプラスになります。
なので、雨が降らないのならば散水します
水を撒いたらコンクリートに隣家が映り込むほどツルツルに仕上がってます。
冬は気温が寒くて逆に温めたいくらいなので散水はしませんが、
夏場は散水することがとても重要。
冷やすことでコンクリートがゆっくり固まっていくので急激な変化が起こりにくくなります。
コンクリートですから収縮クラックは必ずできます。
できますが、できるだけ収縮が起こりにくくするためにコンクリート打設から数日は散水養生します。
建築しているときは何もかも雨がタブーかというと実はそうではないときもある。
散水はプライスレスですが、これも夏場工事のとても重要な工程の一つです。