幸せになれる家づくりとは

これを書いてると雨がザーザー

今日は打合せと現場確認が押して昼ごはんを食べれてないので

おなかすいたなー

さて、先日、知り合いの方から参考になるネット記事をいただきました。

幸せになれる家づくりについて書いてあったのですが、とても興味深かったです。

5つポイントがあって、

一つ目が衝撃的 笑

すべてを満たす家は存在しないといきなり書いてありました。

完璧を目指すよりも何を優先して、何を手放すのかを

しっかりと見極めることが大切と書いてありました。

家づくりは仕事選びと同じ

給料と仕事内容と勤務地や勤務時間、人間関係など、

すべてが理想通りの仕事が見つかって、しかも会社側からも歓迎されて採用される。

それはハードルがかなり高いから

多くの人は自然と仕事選びに完璧を求めるよりも優先順位をつけて

検討することが多いのではないでしょうかと書いてありました。

家づくりも仕事選びと同じように優先順位をつける感覚で、

完璧を求めずにどうやって幸せになれる家づくりができるか考えませんかとも

書いてありました。

なるほど、、、たしかにこの例えは想像しやすいなと感じました。

誰もが給料は高ければ高く、自分の求める仕事だけができて、

家から最も都合の良い立地に会社があり、

人間関係も完璧で勤務時間も始業時間も就業時間もすべて自分の思い通りが

理想ではあるけど、それよりも光る一点があって、その他のことが許容範囲内ならば

満足度は高いですよね。

家づくりも、予算や建築敷地条件、近隣条件など、現在から未来にかけてすべて

理想通りにできればいいですが、誰もが完璧には難しいですよね。

なので、性能、デザイン、コストのバランスが大事で、

いかにそれらが最大限に満足できるかが大切と私も感じます。

完璧ではなく、バランスの取れた最大限の満足を求めることを意識して

「何が幸せか」「なにが自分にピッタリか」を楽しく探せるといいですね。

次に書いてあったのが、「ほしい家よりもほしい暮らし」ということ。

部屋数や欲しい部屋を考えることも大切だけど

「どんな風に暮らしたいか」を考えることも

とても大切と書いてあって、これも共感しました。

欲しい部屋からどんな風に暮らしたいかを想像する

もしくはその逆に

どんな風に暮らしたいかからどんな部屋が欲しいかを想像する

山を登る道は一つではないのでどちらもいいと思います。

最終的に頂上からの景色が最高と感じられたらいいと私は思うのです。

そして、3つ目に間取りに縛られると、

それはすなわち性能にも直結するから注意が必要とも書いてありました。

例えば木造なのに柱なしで鉄骨造なみの大空間を作ることは、

やはり工夫が必要になりますができるかできないかで言えばできます。

ただ、工夫を通り越して無理なことをすると構造的に難ありになってしまいます。

必要なスペースを確保しながら性能とのバランスをとる。

一つ目、二つ目に書いてあったこととリンクする大切な事柄ですね。

4つ目は半分共感、半分は私の考えと違うところでしたが、

小さく建ててシンプルに作ることでコストを抑えましょうと書いてありました。

確かに小さく建てればコストは安くなります。

ただ、それは条件があって、

家が大きくても小さくても同じ材料や工法で建てた場合という条件が付きます。

システムキッチンに500万円以上かけたり、

平米あたりの単価が高価な材料を使えば

家が小さくても総額は大きな家を簡単に超えます。

家は大きくしたいし高価なものも使いたいけど予算は抑えたいは理想ですが、

それはやはり難しい。

そして昨今の建築材料の高騰もあって、

建築会社各社は「小さく建てて豊かに暮らそう」を

キャッチフレーズにしている場合もよく見かけます。

ですが、広さはやはり「どんな暮らしをしたいか」の大切な要素の一つに

なることも多いと思うので、

大きく建てるなら使う商品を吟味してバランスをとるために

坪単価での検討ではなく、総額での検討を私はお勧めしています。

最後に自分なりの判断基準を持ちましょうと書いてありました。

家づくりにはいくつも「選択」があります。

クロスや外壁、システムキッチンに床材などなど選ぶものたくさん。

そんな中で選択疲れがでてしまって「何が正しいのかわかんない」に

なってしまうことも多いので、一つ目の「どんな暮らしがしたいか」を

念頭にして迷わないようにしましょうと書いてありました。

この5つのポイントは一つ一つが独立しているのではなく、

全てが輪廻していてすべてに必ず繋がっていきます。

例えば、外観を良くしたいことを重視してデザインすると、、、

外観に変化をつけるために壁を凸凹させる

それはすなわち内側の部屋が真四角ではなく多角形の使いにくい部屋になりますし、

外壁面積も増えるのでコストも上がりますし、

構造的にも複雑になって性能とコストとデザインのバランスが崩れる可能性が

高くなってきます。

予算にも敷地や近隣条件に制限がなければデメリットを上回るように

大きな家にすればできますが、それも部屋が大きくなって空調費が増しますので

どこかで矛盾するところが出てくる可能性があります。

大きな部屋にしたのはいいけど、一人でいると寂しいし寒い、、、

なんて感じで、、、

そうならないように、5年後、10年後も見据えて

バランスよく家づくりをすることがとても大切だと思います。

なにか一つにこだわって、それでパチーンと

コストも、デザインも性能も整えば良いですが、

あちらを立てればこちらが立たずになるのなら

「どんな暮らしがしたいか」の原点に戻る必要があると思います。

ただ、これは簡単に諦めることを勧めているのではありません。

理想を求めることはもちろん大事です。

このネット記事で書きたかったことは

本来、建築会社とお客さまの二人三脚で家づくりをしなければならないのに

いろんなコト・モノを見すぎて迷いに迷って迷走したり、 

敷地条件や近隣条件、予算などに合わない内容に固執しすぎたりして

二人三脚のバランスが崩れることは避けて欲しいとの願いだと感じます。

お客さまの希望を叶えることを諦めずに解決法を

必ず導き出すことは建築会社の責務ではありますが、

建築会社がコスト、デザイン、性能のバランスが崩れると判断して

お客さまとの二人三脚が崩れないための提案をしたときは

お客さまも原点に立ち返って一緒に検討して欲しいと感じます。

私たちは自分が住むわけではない家を作っています。

なので、

いい加減に作業することも、

いい加減に現場管理することも、

いい加減に提案することも、

やろうと思えばできます。

また、例えば自社製品をどうしても使いたいなどの

自社にとって都合の良いことを推し進めたり、

デザインにこだわりすぎてお客さまのためではなく自己満足のために

高価な商品を使おうとしたりもできます。

でも、それをしないからプロなんです。

だからこそ、時にはプロとしてお客さまに希望の優先順位をお考えいただけるように

お願いすることもあります。

でも、理想に向かってなんとかしたい。

バランスが崩れないように何とかしたい。

そして、なんとかする。

やれない理由を言うよりもやれる方法を考える

それが私のモットーなので明日もがんばります!

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