薪ストーブの申請はムズカシイ

新事務所には薪ストーブを設置します。

薪ストーブにあこがれる方も多いと思いますが、

建築確認申請の際には注意が必要です。

住宅の場合には確認申請の審査項目から外れていることが多いのですが、

住宅以外の建物、たとえば事務所や店舗、そして店舗併用住宅などになると

薪ストーブが審査項目になってきます。

普通の部屋でも換気計算は必要になるのですが、薪ストーブがある場合は

さらにいろんな計算が必要になります。

まず、可燃物燃焼距離の計算

燃える可能性があるもの(可燃物)が

薪ストーブの周りにあってはダメな範囲を計算するもので、

薪ストーブを中心に周りすべての計算があります。

前から見るとこんな範囲

横から見るとこんな範囲

数値は例で計算してあるだけなので、

実際はストーブの大きさによってすべて自分で計算です。

文章で書くとなにがなんだかわからないでしょ?

とにかく大変なんです 笑

次に煙道の計算

煙突の太さが薪ストーブの熱量(火力)に対してきちんと対応できているかの計算

そして、これらを図面にすべて記載していく作業があります。

これらの作業だけで丸二日かかりました 汗

ひとつひとつ地道に計算

そして図面に反映

そしてそして、図面を書いていて寸法の違いに気づく

計算やり直し

また図面を書き直す

また何かに気づく

計算やり直し

図面を修正

そして、平面図や断面図だけでなく、立面図も何もかも同時に

修正していくので一か所、修正するだけでも大変。

そして提出に行くとその場で確認されていきます。

今日だけで審査機関に4時間くらいいました 笑

ホント、自分でやってみるとホント大変。

そのかわり、得るものはものすごく大きいです。

なぜならすべてお客さまの建築に役立つことばかりだからです。

お金を出して人に頼めば簡単にいろんな書類が出来上がります。

だけど、注意点やポイントなどはまったく手に入りません。

自分でやってみて初めていろんなことに気づけます。

やれない理由を言うよりも やれる方法を考えよう

私の座右の銘ですが、これからもいろんなことにチャレンジします!

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