良い暮らしとは「写真」ではなく「動画」です

先日、新事務所の土地に行っていました。

すぐ近くに菜の花畑があり、カメラで写真を撮りました。

オールドレンズで写真を撮るととても黄色が濃いですね。

そしてノスタルジック感もものすごくでます。

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スマホで撮るのとは空の色も含めて全然違いますね

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4月になると新事務所の隣の河川敷に桜がたくさん咲くようなのでそれも楽しみです。

さてさて、私たちのつくる住宅は、ぬいぐるみもとても似合います。

でも、それは、かわいい家という意味ではありません。

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私たちがこのデザインにたどり着くまで様々なことを検討し、迷いました。

アッチも良い、コッチも良いで、芯となるコンセプトがなかなかしっくりこない。

中長期的に会社の方向性を決めることにもなるのでとても悩みました。

拝見させていただいた建物はどれもとても素晴らしく、

良いとこどりできないかとも考えましたが、

同じようなテイストに見えても、それぞれの設計者の感性が

必ず入っていますので簡単にはうまく融合はできません。

そうして悩む日々、、、、

新事務所を建てるにあたり、

今一度、私たちの芯を見つめなおす機会になっていますが、

それは単にデザインを見つめなおすのではなく、

お客さまに何を提供できるのかを考える機会だと感じます。

私たちは建物を提案しているのではなく、暮らしを提案しています。

素晴らしいデザイン、それはとても大切ですね。

ドラマのように、キッチンに置いてある小物ひとつまで

完璧に色、形、質感までそろえると素晴らしいですね。

でも、、、

写真のように一番良い瞬間を一コマを切り取っただけの

シーンでは暮らせないですよね。

生活とは一瞬も止まらない動画なんです。

決してデザインを否定するわけではありません。

デザインはとても大切

それにプラスして私たちの提案する暮らしは「無意識の心地よさ」

それは少しネクタイを緩めた程よい隙を作って、一息ついたような感じ。

年月が経って生活スタイルが変化しても許容できるように。

ぬいぐるみでも、

洗練されたデザインのものであっても、

どんな色でも質感でも、

どんなものを置いてもしっくり馴染む

そんな落ち着きのあるデザインを提供いたします。

暮らしやすさをひしひしと感じるのではなく、

のんびりしているときに優しく差し込む光や、心地よい風を感じて、

ふとしたときに心地よさに気づく

そんな無意識さがいいですよね。

そして、年月が経っても変わらずそれを感じられる。

そんなやさしさが良いですね。

はやく建築確認申請の許可が出ないかなあ。

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