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なぜ予算オーバーになる?そのカラクリとは

新築でもフルリノベーションでも予算管理はとても難しいです。

いや、違いますね。

「今は」予算管理がとても難しいです。

ウッドショック、コロナ禍、そしてウクライナ紛争

様々な理由が重なって住宅資材が高騰しています。

もう高騰していますなんて言葉では言い表せないほど全く別物になっています。

特に坪数が30坪以下の小さい建物と、

40坪以上の大きな建物の上がり方がひどい。

なぜかというと、、、、

去年かな?一年のうちに2割ずつ3回値上げした住宅設備メーカーがありました。

100が120へ

120が2割上がって144へ

そして144が2割上がって173へ

実に1.7倍

100万円の商品が173万円になってしまう恐ろしさ

30坪の家でも40坪の家でもキッチンや浴室の数、大きさは変わりませんので

小さい家のほうが総額に直撃します。

そして、40坪以上の家は単純に各資材の値上げが

坪数の大きさにトータルとして効いちゃう。

その結果、「ボトムが爆上がり、そして天井知らず」な状態になっています。

高騰する前、たとえば2000万円から500万円あがっても

まだ2500万円でした。

それでも500万円あがるとすごいですが、

そもそも500万円も上がることは稀でした。

ですが、今は簡単に500万円くらいあがってしまうので

総額としてもびっくりしてしまいます。

問題はいくら上がるかよりも総額にびっくりしてしまうこと

では、上がらないようにするためにはどうすればいいのかというと

ファーストプランから大きさを変えないようにすることが大切と思います。

「もう少し広ければ」と思うことたくさんあると思いますが、

大きさを変えると基礎も、建物本体も、屋根工事も、

なにもかも面積が増えてしまうのですが、

少し大きくしたつもりが5坪増えてたということもよくありますので

ビックリ総額にならないように坪数のコントロールは大切です。

近年、小さく建てて豊かに暮らそう的なキャッチフレーズが増えたのは

坪単価高いから坪数で調整しましょうという意味合いかなと感じています。

また、↑にも書きましたが、システムキッチンなどの住宅設備の値上がりも

大きなポイントと思います。

予算配分を建築会社としっかりと把握しておきたいですね。

ということで、フルリノベーションに注目が集まっているわけですが、

「リフォームだからお金を掛けたくない」というお話をよくお伺いします。

ですが、私は「リフォームだからお金をかける」だと思います。

新築よりもフルリノベーションがお得になるポイントは

① 解体費用が不必要になる

② 基礎や柱、梁などの構造体や外壁などを再利用できる

③ ②の施工費がかからない

この3つが大きいのですが、

もしも新築で建てるとなればこの3つの費用は500万円では到底止まりません。

お客さまとしてはこの3つがかからないことがメリットともいえるのですが、

部屋を一新するための費用は新築と何ら変わりません。

構造や断熱を新築と同じ性能まで押し上げて快適にお暮しいただきたいと思います。

家族の喜怒哀楽を何十年と支える大切な住宅。

単なる「中古住宅」ではないので、

フルリノベーションだからといってお金をかけたくないと

頑なには思わないでいただけると幸いです。

フルリノベーションでお金をかけても建て替えするよりも絶対にお得ですので。

そのあたり、また書いてみますね。

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