晴れるとまだまだ暑いですね。
さて、家づくりで一番気になることって
やっぱり「予算」ですよね。
お金をかけてでもやりたいこと
逆に予算優先で考えたいこと
どちらもあるかと思いますが、考え方としては
「駆け引き」ではなく「綱引き」がおすすめです。
言葉にするとひとこと違いですが、
両者はまったく違います。
イメージ的には駆け引きは悪い例、綱引きは良い例になります。
駆け引きは例えば、、、
業者側が本来10万円以上にはならないのものを12万円で売りたい
逆にお客さま側が10万円以下にはならないのものを8万円で買いたい
これを成立させるためのやりとりはどちらか片方の思惑で、
どちらかが損をするわけですから
二人三脚の家づくりとは言えません。
うまく話が進まなかった場合、スムーズな家づくりにはならないでしょう。
対して綱引きはというと、、、
デザイン、コスト、性能のバランスを考えることです。
イメージとして、
お客さま希望のデザイン・コスト・性能の綱引きに
私たちが助っ人に入って、
極端な綱引きにならないように
一番いいバランスを二人三脚で探す感じです。
業者側は、例えばデザインが変わらない中で素材を変えて提案して、
お客さまはその提案をもとにコストや性能、
デザインのバランスから考えて
希望に合ってるかどうかYESかNOの判断をする
妥協ではなく納得できるバランス
これを業者とお客さまの二人三脚で探すのが綱引きです。
「なにもかも絶対にこれでないとダメだ」というのも
逆に「なんでもいいから安いものを」でもバランスは悪いと思います。
前者だとやはり総予算は高めになりますし、
後者だと例えば近年の極端な気候に対応できないほど
性能が落ちたりします。
建築は基本的に「安かろう悪かろう」
そして質感が上がれば高価にもなります。
でも近年はいろんな商品技術が高くなって
質感とコストのバランスが取れている中で
安価な素材もたくさんあります。
例えばチェア
有名なところではYチェアという一脚15万円ほどする
ものがあります。
四脚で60万円、とても高額ですよね
お客さまの中でデザイン・コスト・性能のバランスが取れていて
これを選ぶと決めた場合は良いですが、
「ちょっと高いな、、、」と感じたら私たち助っ人の出番
私たちがデザインと質感が似た中で
もう少しお求めやすいものをご提案させていただきます。
その際、
うん!これ「で」いい
ではなくて、
うん!これ「が」いい
と思っていただけたらバランスが取れているでしょう。
もしかしたら「いいんだけど、、うーん、、」なら
また別のものを探します。
もしかしたら巡り巡って「やっぱりYチェアにする」と
なるかもしれませんが、それでもいいんです。
ご自身の中で納得のいくバランスを探すのが
家づくりの迷いポイントでもあり、楽しいところでもあるのですから。
ただ、例えば
「Yチェアを採用する代わりに断熱性能を最低限に落とします」
のような調整はおすすめできません。
オーバースペックすぎたものを許容範囲内で調整するのはいいのですが
近年の気候に対応できないところまで落とすとなるとバランスが崩れます。
また、「予算はないけどYチェアを採用し、
他の部分もいっさい妥協しない」というのも
綱引きではなく、駆け引きになってしまって
二人三脚ができないのでバランスが崩れます。
建築は業者とお客さまの二人三脚でバランスとりながら進むと
とても気持ちの良い家づくりになりますよ。