去年、風邪をひきまして数日休んでいて
体調が悪いのに咳のせいで寝たくても寝れなくて
仕方なくスマホで動画を見ていました。
ドラマ 不毛地帯がたまたま目に留まり、
見たことがなかったので見ることにしました。
戦争に参加していた主人公の壹岐(いき)さんが
終戦後に捕虜として長いあいだ捕らえられ、
日本に戻ってきてから商社で活躍する物語です。
「軍人であった私に商社で何ができるのか」
入社前はそう悩みながらも壹岐さんは常にまっすぐで不器用に
仕事を一生懸命やるわけですが、どんどん色んな渦中に巻き込まれ、
そして成功に導いていきます。
商社で経済活動の一環を担うことで国益に貢献する
これを自身の核として様々な困難に立ち向かい、壹岐さんは諦めることをしません。
実直に仕事をする。
これに尽きます。
大きな会社なので人間関係も複雑で、
壹岐さんの成功を妬んで足を引っ張ろうとする人もいます。
それでも壹岐さんは寡黙にまっすぐに仕事をします。
実直な仕事ぶりを見ていてドラマなのに惹かれるものがありました。
まず、ブレないこと
壹岐さんは自身の信念に基づいて仕事をし、与えられた仕事を諦めません。
どんなに困難があってもです。
そして、先を見据えている。
作中の商社の社長は豪快そのもの
言い方を変えればワンマンでした。
壹岐さんの最後の仕事は油田開発で、石油の争いから戦争に突入した経緯から
ひときわ思い入れを持って仕事に打ち込みますが、
社長は昔の栄冠から離れられず先物相場でどんどん赤字を作ります。
そして、石油が出たあと、壹岐さんは社長に退陣を迫ります。
会社の評判が高いうちに退陣しましょうという意味だったのですが、
社長にはもはや社運をかけた石油まで掘り当ててしまった
壹岐さんを抑える力はなく、退陣を決意します。
社長は壹岐さんが会社を乗っ取る気だと思っていたのですが、
社長の予想に反して壹岐さんは自分が社長になるのではなく、
社長と一緒に退社をする決断をしていました。
そして社長が「会社はどうなるんだ?」と聞いたら
「これからの時代は組織です」と壹岐さんは答えます。
とても深い言葉でした。
迫りくる多様な時代にはワンマンでは対応できないという意味でしょう。
原作ができたのは1970年代
その時代に組織を意識した作者の山崎豊子さんもスゴイなと。
時代は変われど実直に仕事をすることは大切で、
できない理由を言うよりも出来る方法を考えることを私は一番重視します。
今年、また新しく社員を増やす予定ですので組織作りも強く意識したいと思います。
風邪をひいていても不毛地帯を見ながら仕事のことを考えていたので
休んでいたのか、仕事をしていたのかわかりませんが、
私の仕事観にも繋がるところがあり、とても参考になるドラマでした。