基礎工事で大切なこと① ~捨てコンクリート~

とうとう梅雨が来ましたねー

仕事がある平日も晴れてほしいし、

お出かけをする休日も晴れてほしいし、

でも梅雨は必要だし難しいですね 笑

さて、新築の基礎工事が始まりました。

基礎工事にはいくつか大切なポイントがあって、

業者任せにしていると、いくら図面があっても簡単に違法建築が出来上がります。

なので現場管理をきちんとすることが大切

でも、現場管理をするにも知識がなければ基礎工事の管理は絶対にできません。

建物本体に注目が集まりますが、基礎工事こそ現場管理がとても難しい工程になります。

鉄筋とコンクリートの組み合わせである基礎

お互いに長所を活かして、短所を補う構造です。

大切なことは大きく大きくは二つ

①コンクリートのかぶり厚さ

②鉄筋の定着

です。

基礎工事の一番最初に①がやってきます。

鉄筋は空気や水に触れると錆びます。

それを防ぐために鉄筋をコンクリートで覆う厚みの規定があります。

これをクリアするためにコンクリート製のサイコロの上に鉄筋を載せてきちんと高さをそろえるのですが、、、、

地面に直接にサイコロを置いたとしたら凸凹によって

4センチのところもあれば8センチのところなどバラバラになってしまいます。

そこで「捨てコンクリート」という、その名のとおり構造とは全く関係のない「捨て」コンクリートを

地面に流して平滑にすることでコンクリートのかぶり厚さを正確に確保します。

こんな感じで基礎全体に捨てコンクリートを施工します。

厚みは2~3センチほど

とにかく平滑にするためだけのものですので強度も何もいりません。

薄いのでところどころ割れますし、こんな感じでガタガタもします。

写真を見ていただけるとわかる通り、平面のところはきちんと平滑に、

斜めのところはなんだかコンクリート打ちっぱなしのようになっています。

「こんなんでいいの?」と思うかもしれませんが、何度も書きますが、これは捨てコンクリート

構造には全く関係ないので見た目は粗いです。

が!

これがないと簡単に法律違反になります!!!!!!!

近年、ほとんどのハウスメーカーが捨てコンクリートを外周周りの一段下がった部分しか施工しなくなりました。

理由は「安くするため=私益を上げるため」です。

捨てコンクリートを全面に施工しなかったらどうなるのか?

鉄筋を施工するときには組みあがった鉄筋の上を人が歩きまくります。

鉄筋が施工した後に水道屋さんや電気屋さんやガス屋さんが、

コンクリート施工前にスリーブと呼ばれる管を設置しますし、

コンクリートを打つ時にはコンクリートを打つ人、均す人達がウヨウヨ歩きます。

本当にたくさんの人が鉄筋の上を歩き回ります。

鉄筋の下には防湿シートがあるので捨てコンクリートがなければ人が歩くことで穴だらけになります。

また、鉄筋がしなってしまうので正確なかぶり厚さが確保できません。絶対に!

でも、施工写真は人が歩く前に撮っているので、撮った後で現場が変わってしまってもわからなくなる。

それを避けるためには弊社は防湿シートの上に捨てコンクリートを全面的に施工いたします。

捨てコンクリートを全面施工することで、捨てコンクリートの上に墨出しができることも大きなメリット!

間違いがなくなります。

お金をかけるところとそうでないところのバランスって難しいですよね。

キッチンにお金をかけるのか、カーテンやテーブルにお金をかけるのか、、、

完成して目に見える部分はお客さまのご希望を網羅しながらバランスを。

構造の部分はプロの目で要所をしっかり確認して、時には予算減よりも安心を優先します。

このあとの工程で捨てコンクリートの威力が炸裂します!こうご期待!笑

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