最近、忙しくて昼ご飯の時間が15時とか16時とかになることが多くて、
そうなると夜ご飯も遅くなるわけで、
でもって食べてすぐ寝ることになるのでオナカがプクプクと、、、笑
久しぶりにジムに通おうかな。
さてさて、今日はフルリノベーションという選択肢について
ここのところ、フルリノベのプランご依頼が相次いでいます。
フルリノベをするお客さまの理由はそれぞれ
「ご家族が住んでいた住宅をリフォームして大切に引き継ぎたい」
「探している地域でなかなか求める条件の更地がない」
「立地も間取りもとても良い物件を見つけたので買ってリフォームしたい」
そんな中で皆様が一番気になることといえば
「現代の建物と比べてどうなの?」
ということではないでしょうか。
木造建築は建築基準法は昭和25年に制定されてから現代までに大きく二回改正が入っています。
ひとつは昭和56年5月
これを境に耐震性能が変わっていて、改正前を旧耐震、改正後の建物を新耐震と言います。
国や県、市が耐震改修の補助金を出したりするのですが、対象は旧耐震の建物が多いです。
もう一つの大改正は平成12年5月
この時の改正で木の接合部の金物の規定が変わっています。
その後、長期優良住宅認定などもあり、「耐震等級」というものができました。
それまでは単純に建築基準法をクリアしてるか、していないかだけしかなくて、
構造計算として余裕がどのくらいあるかはわかりますが、
「はたして、建築基準法に対してどのくらい強いの?」という明確な基準がはっきりしていませんでした。
そこで、建築基準法をクリアする同等の強さを耐震等級1
耐震等級の125%~150%を耐震等級2
150%以上を耐震等級3として、長期優良住宅認定は耐震等級2以上となりました。
ということで、昭和56年6月以降の建物は単純に耐震等級1同等の性能
昭和56年5月以前の建物は建築基準法クリアを1とすると0.1~0.99の間の耐震性能ということになります。
「0.1からっていっても0.7~0.8くらいはあるの?」
と思われるかもしれませんが、私の経験上、ほとんどが0.5以下です。
ただ、じゃあダメかというとそうではありません。
あくまでも「計算上は」なんです。
というのも、昭和56年の建物は大工さんの手刻みになっています。
こんな感じで接合部の内部が加工されていて、一度組むと外れません。
梁の継手もこんなに複雑
構造部以外も、押し入れなどの建具の上の部材がこんな風にボルトで補強されていたりします。
どれも機械で加工するプレカットではできないこと。
そして、この接合部、構造計算の上では全く考慮されません。
すなわち、本当はもっと強いのに計算上は加味されないということ。
リノベーションの時に、この骨組みを活かして耐震補強すれば現代の建物以上の強さになるということです。
また、デザインはというと、、、、
築60年の建物が
こんなにオシャレに蘇ります。
増築を繰り返して、家の中に階段が二つもあった家
断熱材もなく、
長年おつかれさまのキッチン
内観も耐震性能も断熱性能も現代の基準に押し上げました。
でもでも、フルリノベーションがなんでも万能かというとそうではありません。
一番大事なこととして
「希望の間取りになるかどうか」がとても大切です。
LDKという観念がなかった昭和の時代。
部屋を繋げてLDK化をしたいと思っても、部屋のど真ん中に柱があったりすると
使いづらい部屋になってしまいますのでリノベーションの意味がありません。
柱や壁が抜けるかどうか
希望通りの間取りになるか
改修後の強度に基礎が耐えられるかどうか
などなど、たくさんのチェックポイントがあります。
そのチェックポイントをどう判断できるか
それが建築会社の知識・経験に大きく左右されます。
抜ける柱を抜けないと判断する。
逆に抜けない柱を抜けると判断する。
とても怖いことです。
どうやって判断すればいいのでしょう?
建築会社(大工さん)が大丈夫と言えばOKでしょうか?
建築会社(大工さん)が大丈夫と言った根拠は?
逆に
建築会社(大工さん)がダメだといえばダメなんでしょうか?根拠はあるのでしょうか?
弊社は1級建築士の知識・経験と構造計算をあわせて判断いたします。
知識と経験だけの判断は悪い言い方をすると「勘」です。
知識と経験に裏付けがプラスされてこそ本当の判断ができます。
そして、その実績を重ねることで知識と経験が増します。
良い物件を見つけたらまずは現状のチェックと希望の間取りにできそうかどうか
これがクリアできるならばフルリノベーションはとてもお勧め!
狭くて性能が低い建売を買うよりもはるかに高性能でのびのびとした間取りに激変できますよ。