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続・UA値とC値のベストバランスのお話

少し涼しくなったかと思いましたが、相変わらず日差しが強い 汗

寒くても服を着れば暖かい冬と、脱いでも暑い夏、やっぱり冬のほうがいいなあ。

さてさて、本日はUA値とC値のベストバランスのお話の続きを。

今日はめちゃくちゃ重要ですよー!

UA値とC値には決定的な差があります。

UA値は設計上の計算値、いわゆる机上の計算値です。

対してC値は実際の現場での測定値

これがどうして重要なのかわかりますか?

C値は実際の現場で測定するものですから測定値=性能です。

ところが、UA値は机上の数値ですから実際の現場の性能とイコールとはなりません。

UA値を計算する要素として「どんな断熱材を使用するか」があるのですが、

これが実際の現場の性能として大きな差になることがあります。

例えば、高性能な断熱材を使ってUA値の計算をしたとします。

計算上はとても良い結果が出たとしても、例えば現場の大工さんが断熱材を隙間だらけで施工したら?

計算通りの性能は発揮できないですよね。

断熱材の施工ってものすごっっっっっっっっっっっく難しいです。

断熱材ってこんな感じでナイロンの袋の中に入ってます。

それを柱などにホッチキスで留めていくのですが、雑に施工すると隙間だらけになります。

それから、ナイロンの中にはミルフィーユのように何層にもなった断熱材が入っているのですが、

ミルフィーユがフワフワの食感になるように、断熱材も間に挟まる空気層があってこそ断熱性能を発揮します。

断熱材 空気層 断熱材 空気層 断熱材、、、、

この層の厚さで熱が止まっていきます。

なので、無理やり押しつぶして空気層がつぶれるような施工をすると断熱材の性能は発揮できません。

それからそれから水が電気を通すように熱も水を通り抜けますので

断熱材を切ったところからもし湿気が入れば断熱材の性能は落ちます。

いくら机上の性能値が高くても実際の現場施工に性能が左右される、それがUA値です。

C値はというと、これまた「大工の腕」に左右されます。

C値は家じゅうの隙間がどれだけあるか=丁寧な仕事をして隙間なく壁下地などをしているか

という施工の良し悪しが数値としてはっきりと表れます

先日の物件は特別な気密パッキンなど使わなくてもC値0.5

もし使っていたら簡単に0.4以下になっています。

0.5という数値がどれだけのものか高気密をうたっている大手ハウスメーカーの平均C値を

みていただければわかると思います。

特別なパッキンを使って0.5というのと、使っていないのに0.5では雲泥の差

弊社は使わずに0.5です。

UA値もC値も現場施工がとても大事

もしもUA値がとてもいいのにC値が0.6以上だったりする場合、

机上の性能は高いけど実際の現場の性能は高くないということに繋がります。

でもそれはお客さまの目には見えないこと。

だけどだけど、話していれば経験値が高そうかどうか何となく判断もできます。

昔、某超大手ハウスメーカーの営業マンさんに「御社の断熱性能はいくつですか?」と聞いたら

「ウチは年間たくさんの方に建てていただいている超大手ですよ?

それだけ選ばれているということが性能の高さの証です」とはぐらかされました。

きちんと答えられないということはUA値やC値が現場施工に関係しているということがわかっていないということ。

机上の性能が高くても現場がダメダメでは光熱費は安くなりません。

性能値を聞くことも大切ですが、実際の施工でどんなことに気を付けているのか聞くことはもっと大事ですよ。

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