エピローグ① 3年前とは違う

今回の旅でいろんな経験をしましたし、

いろんなことを感じました。

登山ブームの昨今、コロナ禍で始めた僕もその一人ですが、

まあ最初はマナーも何もわかってないもんで(今も勉強中ですが)

今思い出すと飛び跳ねちゃうこともたくさんあります。

登山を始めて、初めて近所の山を登るときなんてそんな人も多いと思います。

みんな、そこから装備やマナーなどを学んでいくのだから

「山たるもの、、、」なんて難しい話は

余程のことでなければ言わなくていいんじゃないかな。

みんなそれぞれの楽しみ方でいいんじゃないかなと思います。

だけど、本格的なアルプスとなれば話は別かなと思います。

標高も気候の変化もなにもかもスケールが違う。

今年は特に山岳事故が多いとされています。

そして、記事を見る限りにはなりますが装備不足、体力不足という準備不足が

原因の場合が多い気がします。

実は奥穂高山頂へ向かう道中で高齢の方が目の前で転倒、小滑落しました 汗

ご夫婦のようでしたが、あの岩場でポールを持ったまま登っておられました。

登ったことがある方ならわかると思いますが、穂高岳山荘からの急登を登った後は

砂利や小さな岩などが堆積している滑りやすいザレ場と岩場のミックス

そこでポールを使っていてポールが滑り、頭を下にして転倒。

肩から頭が崖下に飛び出た形でギリギリ止まりました。

もうひと転がりしていたら、、、、苦笑

それに僕や他の登っていた人の少し上でしたから落ちてたら

誰かを巻き込んで大変なことになっていたとも思います。

近くにいた人が駆け寄り、起こして、僕も声をかけたりしてたのですが、

起こした人がポールを片付けるように促したのにそのまま無言で

片付けずに歩いていかれました。

山は自己責任

その方のスキルも何もわからないのでそれ以上、

周りの人たちも何も言えずでしたが、とても危険と感じました。

それから、下山してるとき、あきらかに遅い時間から登っている人がいました。

しかも日暮れまでに着かないんじゃ?というペースで歩いておられました。

毎日、夕立があったので、「毎日夕立が来てるので急がれたほうがいいですよ」と

声をかけましたが、案の定、たぶん到着していないであろう時間帯に

夕立が来ました。

前日はとても歩ける状態じゃないくらいの大雨、、、

もし同じような雨が降って濡れてたら一気に体温下がります。

なんせ、夜は上下ダウンで寝袋でも寒いくらいですから、、、

大丈夫だったかな?と今でも思います。

楽しんでいても安心はしてはいけない

楽しんではいても常にどこかで冷静に。といつも思ってます。

コロナ禍の間、出かけることを自粛していて、

最近になって北アルプスなどへの遠征登山を再開した人も多いと思います。

気持ちは3年前のままですが、体はどうでしょう。

3年前と同じ体力でしょうか。

踏ん張れていたところで踏ん張れない。

体力不足からいつも通りのコースタイムで歩けない。

そんなことはないのでしょうか。

僕も体力不足を感じた一人

事前にテント泊装備で近所の険しい山を登って実験しましたが、

いつもよりかなり時間がかかって「こりゃダメだ」と思ったので

険しい前穂高経由から涸沢カール経由に変更しました。

疲れていると予期せぬことが起こりやすいですし、

楽しみたいからこそ自己を冷静に見極めたいですね。

山のシーズンはいま真っ盛り

老若男女を問わずケガなく安全に楽しみたいですね。

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