価値を感じる価格は千差万別

あらためまして、あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

能登半島地震で被害に遭われた皆さま、

一日でも早く落ち着いて日常が戻りますように。

みなさま、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。

私は家族でスキーに行ってまして地震はその帰りの道中で知りました。

かれこれ20年続く我が家の恒例行事。

と言っても、

去年のお正月は足を骨折していて家でじっとしてたし、

その前はコロナ禍だったので4年ぶり。

骨折して膨らんでるところがスキーブーツに入るのか不安で

試しに履いてみたら見事に入らなくて

急遽、ブーツを買いに行くことになってしまいましたが、

どうにか出発!

でもでも体は年末年始オフなのですが、

頭は休めてなくて、道中で建物を見るたびに仕事頭になってました。

なかなか切り替えはできないものです。

そんな中でふと気づいたこと、、、

今回行ったスキー場はペンション街が近くになく、

ゲレンデサイドにあるホテルに泊まることになったのですが、

宿泊料金はペンションに比べて少し割高でした。

ですが、夕食を食べていて料金の差にふと気づきました。

バイキング方式の夕食で、席は自由。

食べたものは自身で返却口へ。

よくありがちな形式だったのですが、

隣の席の方が食べ終わって席が空いたのを食べながら何気に見ていたら、

すぐに係の人が来てテーブルをアルコール消毒し、

席を整え、

さらに上役らしき人がイスの位置まできちんと整えていました。

これを見た時、「ああ、ここに費用がかかってるんだな」と感じました。

席を整える担当

バイキングのあちこちにも人が配置され、

受付も、返却口にも人がいる。

サービスのために人がたくさん必要だから

人件費が当然に必要なんだなと改めて感じました。

ホテルにもいろいろありますよね。

チェックインも何もかも機械で行い、

歯ブラシなども部屋に備え付けではなく、

フロントで必要なものだけ自分で部屋に持って入るところもあれば、

至れり尽くせりのところもある。

建物の豪華さだけを価格に反映してるだけではなく、

人件費や建物の立地など含めて、さまざまなところで違いがあって、

それに応じた料金設定になっている。

取捨選択

人によって「なにをもって満足とするか」は変わります。

ゲレンデから遠く離れようが、とにかく寝られたらいい、

安ければいいと考える人もいれば、

値段が少々高くてもゲレンデサイドがいいと感じる人もいて、

はたまたゲレンデサイドにこだわるけど、サービスにはこだわらない人、

ゲレンデサイドにもサービスにもこだわる人

etc...

なにかを選んで、なにかを不要と考え、

自身の価値観と合っているかどうかが決まる。

新築住宅も同じで、

耐震性能にこだわる方もいれば、

断熱性能に重きを置く人もいる。

断熱、耐震はそこそこでよく、デザインを優先する人もいる。

また、性能よりも部屋数や広さを重視する人もいれば

とにかく安さを求める人もいる。

そんな中で、どの会社でもお金さえ出せばどんなことでもできるのかと言えば

それは大きくNOです。とにもかくにも物理的に難しい。

お客さまとの打ち合わせ回数に制限を設けているハウスメーカーに

打ち合わせ(サービス)に多くの時間を割いて欲しいと言っても

それは人員的にも会社のルール的にも難しいだろうし、

内外壁も床も建物すべてを工場で製作するプレハブ工法を採用している会社に

本格木造の手刻みをお願いしてもそれはいくら大手でも無理だろうし、

その逆もできない。

コーディネーターのいない会社にイメージパースをお願いしても

作成に必要なパソコンソフトすら持っていない可能性が高いですよね。

リノベーションもしかり

構造に知識のない営業マンにフルリノベーションができるかと言えば

それも物理的に難しいでしょう。

唯一、どの会社でも同じようにできるのは保証。

単純に長期保証に入ればいいだけなので大手でも工務店でも可能です。

保証機構によってはお客様が望む限り永久に保証を伸ばすこともできますが、

保証を伸ばすためには外壁塗装などのメンテナンスが必須条件になってきますので、

弊社の場合には説明をしっかりと行なって延長するかどうかを

相談するようにしています。

話が少し逸れましたが、

求める建物と、ご自身の価値観が合っているかどうかを見極めることが大切です。

ところがそれはとても、とても、とても難しい。

なぜなら各社、自社の一押しのセールスポイントを推すからです。

あっちもいいな、こっちもいいな

何件もハウスメーカーを巡るうちに「いったい何が正しいのかわからない」と

なることも多いでしょう。

新築の条件を多くを求めれば当然に価格は上がります。

安全装備も快適装備も付いて、さらにカーナビなどのオプションもフル装備だけど、

他社よりもはるかに安い車がないように、家もそれはやはり難しいです。

情報過多な今の世の中、

そして性能競争が激化している世の中、

関西に北海道基準の断熱性能を採用するなどオーバースペックなことも多く、

何がどこまで必須で、何がオプション的なものなのか

お客様にはとてもわかりにくいとも感じます。

そこで、新事務所建築と併せて、新築の新プランを作っています。

耐震や断熱など建物の根幹に関係することは5年後、10年後を見据えてしっかりと。

内装や外装などはデザインが高い中で安価なものを選んで

取捨選択にメリハリをつけたプランと、

さらなる高耐震、高断熱に加えて飽きのこない上品な仕上がりとした

弊社のフラグシッププラン。

もちろん、光と風の導線と人の動線を考慮し

ゆったりとした間取りはどちらにも共通。

lead to the future

未来に導く

お客さまが取捨選択しやすくなるように私たちが道標となるプランを作ります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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