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フルリノベーションにお金をかけるべき理由①

なんだか雨が続きますね。

さて先日、フルリノベーションだからお金を掛けたくないという話をよく聞くこと、

それから、フルリノベーションこそお金をかけてほしいとも書きました。

前回のお話はこちら

今日はそれについて詳しく書きたいと思います。

なぜフルリノベーションにお金をかけたほうが良いのか。

単純に答えは一つです。

「これから何十年間、ご家族の喜怒哀楽を支える大切な我が家だから」です。

住宅は車と違って何年かで買い替えは難しいと思います。

なので、一生住み続けたい家であると同時に

これからの何十年間に対応できる家でなければならないんです。

単にクロスを張り替えて、システムキッチンを新しくするだけの「模様替え」では

これからの何十年間には対応できません。

単なる模様替えではなく、

フルリノベーションに求める性能としては大きく二つ

耐震性能と断熱性能だと思います。

この二つをしっかりと現代の性能に押し上げておかないと

地震のたびに「大丈夫かな?」と心配し、

夏が来るたびに暑くてたまらない

冬が来ると寒くてたまらない

そしてエアコンの電気代がびっくりするほど高く感じて

せっかくの我が家なのに愛着のある家にはなりにくいと思います。

「そんなに今と昔で耐震性能や断熱性能って違うの?」と思うかもしれません。

どちらの性能も昭和の建物を100としたら私の体感的な感覚として

平成20年ごろまでの建物は昭和の建物とあまり変わりません。

ところが平成20年以降じわじわと性能が上がりはじめ、

25年ごろから急に耐震性能断熱性能ともに一気に跳ね上がります。

その理由は、、、、

平成21年ごろに長期優良住宅認定が始まりました。

住宅ローンの優遇や補助金が出たこともあって、じわじわと広がりはじめ、

数年のうちにたくさんの会社が採用し始めて

耐震性能が飛躍的に上がり始めました。

そして、平成26年ごろからZEHが始まり、優遇がさらに拡大し、

それを各社が利用して世の中に広がり、

今度は一気に断熱性能が上がり始めました。

そして断熱性能も耐震性能もそれまでは明確な基準がありませんでしたが、

今では耐震性能も断熱性能も基準ができました。

建築基準法に準ずる性能を100として(昭和・平成初期の建物と想像ください)

耐震等級2で建築基準法比125~150%

耐震等級3で建築基準法比150%以上

の性能があります。

また、断熱性能も性能を表すUA値が普通の住宅が

おそらくUA値1以上あるところ、

ZEHだと0.6以下。つまり数値的に倍近くの断熱性能があります。

そして今では耐震性能は耐震等級3が当たり前

断熱性能もUA値0.5以下もたくさん見かけます。

それがどのくらい生活に影響するのか?

ZEHは太陽光発電を装備していますから

昼間は自己発電でまかなえる部分が大きく、

そして昨今の電気料金の値上げもあるので

毎月の光熱費の差が相当に大きいです。何千円の差では効かないと思います。

そしてなにより体感の違いが大きすぎます。

真夏に35度を超える気温が日常化している昨今で

「まあ、夏だし暑いのはしょうがないよね」なんて言えないですが、

ZEH基準の家では真夏でもエアコン温度27度の弱運転だったりします。

夜に8畳以下の個室だと畳数通りの大きさのエアコンを使うと下手すると寒いです。

それくらい断熱が効いています。

それらの理由から今のフルリノベーションの目的は単に模様替えするだけでなく、

「どれだけ現代の基準まで押し上げるか」

になるので、そこにお金をかけてほしいなと思います。

前回も書きましたが、新築よりフルリノベ―ションなポイントは三つ

① 解体費用が掛からないこと

② 梁や柱などの構造部材や外壁などを再利用できること

③ ②を施工する費用が掛からないこと

次はこのポイントについて書きますね

続く

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