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介護保険住宅改修で大切なこと②

暖かい日が続いていたので少し寒いだけで沁みますね。

現場をみるときは体が縮こまってます 笑

さて、今日は介護保険住宅改修の2回目。

ご本人、ご家族の気持ちの部分について書きたいと思います。

決して「絶対にこうなる」と言う話ではなく、

あくまでも私の経験に基づいたお話です。

もしも介護保険改修をしようと思ったときに頭の片隅に

「そういえばそんなこと書いてあったな」程度で頭に留めていただけると幸いです。

介護保険住宅改修を行う際に私が気を付ける点として

男女共通のことと、男性だけに気を付けること、

女性だけに気を付けることがそれぞれあります。

男女共通で気を付けることとしては

「住宅改修なんか必要ない」とご本人さまが思っていることがあることです。

その理由はさまざま

手すりなどがなくても自分は大丈夫と思ってる場合や、

ご家族に費用の負担をかけてしまうと遠慮している場合、

それから、助成金を使うときには事前審査で市役所の人が

ご本人さまの体の状態を確認に来るのですが、

その時に本当は足が痛かったりするのに頑張ってしまって

「大丈夫です」と言ってしまう場合があります。

また、ご家族は、ご両親のことを思っての改修をご希望されるとは思うのですが、

ご本人さまにとっては改修することは環境の変化でもあるので

「急ぐ中にもゆっくりと」で話を進めていけるといいなと感じます。

ご家族としてはご本人さまが心配なので改修を進めようとすることも多いのですが、

なんでも言い合える親子だからこそその説明ができないこともあるので、

ご本人さま、ご家族それぞれのご意向をお伺いしながら

住宅改修はこれからも気楽に自宅で過ごしていただくためのことであることを

ゆっくりとご本人さまにお話しするようにしています。

男性の方の場合の気を付けることは「プライド」です。

私も男なのでお気持ちが理解できるのですが、、、、

例えば立ったまま自立してトイレを済ませることができるかどうか。

「座って用を足すほうが楽」「誰かに助けてもらったほうが安全」

と、ご家族は感じるかもしれないのですが、

浴室の介助も含めて、

男性にとって誰かの介助を受けたり、今までの方法を変えることは

ハードルが高いことだったりします。

なので、手すりの位置や数などをうまく調整して、

できるだけ自立できるように計画を作るようにしています。

ただ、無理に自立できるようにするのは危険なので、

ご本人さまの体の状態を加味しながら、

ご本人さまが「それなら大丈夫」と思えて、

かつ、

ご本人が気にならない程度でご家族がしっかりと見守ることができて安心できる

方法を模索しています。

女性の場合に気を付けることとしては、

想像しているよりも体力や筋力がなかったりすることです。

手すりにつかまって体を起こしたりすることが

ご家族の想像以上に体力や筋力がなくてできないこともよくあります。

だけど、ご家族からみると親子だからこその「このくらいできるだろう」と

思ってしまうこともよくあります。

何十年と一緒に過ごしてるわけですから、

元気な時のイメージがあったり、

元気であってほしいという想いであったりするのですが、

男性に比べて筋力の低下が著しいときがあるので注意が必要です。

そんな感じで、私たち福祉住環境コーディネーターは

ご本人さま、そしてご家族の希望を聞きながら

かつ、

ご本人やご家族が気づいていないことを改修に取り入れることが重要と思います。

が、、、、、

実際にはそこまで考えてる人は少ないのが現状だと感じます。

ご両親がお住まいだった家を改修してお子様が住む

よくあることなのですが、

ご両親がお住まいの時に付けた手すりなどが残ったままになっていることが

よくあります。

それを見ると「え?なんでここにこんなことしてるの???」という工事を

よくやってあります。 

普通のリフォームや新築もそうですが、

ただ単にお客さまの希望を”そのまま”作ることが私たちプロの仕事ではありません。

ご希望を網羅しながら使い勝手を上げることが必須です。

特に介護改修は例えば使わない手すりは

便利とは逆のバリアになってしまうわけですから

ご本人さまの体の状態やご家族の希望をどれだけくみ取れるかが大切です。

それが簡単にわかりやすい方法があったりします。

それは企業秘密なのでここには書けないのですが、

とにかく、

いつまでも気楽に、お元気に自宅で暮らしていただくための改修を心がけることが

介護改修では大切と思います。

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