E値とF値

題名を見て「新しい断熱指針かなにか?」と思った一般の方、

残念ながら不正解です。

そして、もしプロの方がこの値のことがわからなかったら

構造のことがまったくわかってないという証でもあります。

E値とF値、どちらも構造に関係します。

簡単に言うとE値はたわみにくさに関係し、

F値は曲げにくさ、すなわち強度に関係します。

「強度が高かったら同時にたわみにくいんじゃないの?」と感じるところですが、

計算式が違いますので、厳密には似て非なるものと言えるのではないかと思います。

木材にはこのE、F値の両方がどのくらいあるか記載されているものがあります。

E120-F330のように記載されていて、

E120は簡単に言うと

「100を基準として、たわみにくさを20%アップさせてある」という意味です。

ここに大きなポイントがありまして、、、

たとえば100mm角の木材があったとして、

同じ100mm角の木材でもE90のものもあればE110のものもあります。

「え?なんで?木材は単純に大きくなればなるほど強いんじゃないの?!」と

思うかもしれないのですが違うんです。

同じ100mm角でも柔らかい杉と硬い松ではEは変わります。

そしてE,F値ともに高い値になればなるほど高価になります。

なので、木材自体は大きく見えても安く済ませるために

Eの低い木材を使うこともできるわけです。

「同じ坪数、同じような装備なのにA社とB社で総額が違うのはなんで?」は

こういう見えないところが違うんです。

耐震も断熱もお金さえかければいくらでもオーバースペックにできます。

反対に性能を無視するのなら相場よりも安くもできます。

でも一般的にはどちらも望んではないのではないでしょうか。

もし私が「500万円かかりますが一般的な耐震性能の3倍強くなります」と

言ってもたぶん誰も発注してくれないと思います。

何事もバランスが大切

そして、バランスをとるためには知識と経験が大切

E,F値がなんなのかすら知らずに価格と性能のバランスをとることはできません。

これは構造担当だけが知っていれば良い話ではありません。

営業が知らないという事は自社の仕様を知らないという事であり、

自社の特徴もわかっていないという事です。

もちろん、社内全員がスペシャリストである必要はありませんが、

何も知らずにただただ「図面に書いていあること」だけをこなしているだけでは

成長はありません。

私たちの会社では、そういう「スペシャリストのちょっとした知識」も

少しずつ社内で共有するように意識しています。

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