前回、
「建物は余裕をたくさん持って強ければ強いほどええやん!」かというと
これも実は違います。
と書きました。その続きです。
建物が地震や台風(以下 外力と書きます)でも倒れないメカニズムは
大きく2つあります。
ひとつは柳のように外力を逃がして耐える方法
もうひとつは単純に建物の強固さで耐える方法
前者は木造、後者は鉄筋コンクリートのイメージです。
木造は木がしなって力を逃がしていき、
鉄筋コンクリートは強固さで外力に耐えます。
ただ、どちらも永遠に力を逃がし続けることはできないし、
耐え続けることもできません。
どこかで壊れる瞬間が来ます。
現在の木造の最高耐震等級は3、建築基準法比150%です。
つまり1.5倍の余裕があるとされていて、私たちの標準工事もそれです。
個人的には木造の耐震性能をこれ以上は強くすることは
難しいのかなと感じています。
なぜなら、たとえば10倍の余裕を持たせたとしても、
柱と梁の接点などの弱いところまで10倍の余裕をもたせることは
おそらく難しいと思うからです。
人でたとえるとわかりやすいかもしれないのですが、
すごく鍛えて筋肉ムキムキになっても関節を同じだけ鍛えることは難しいでしょう。
なので、建物の耐震性能はただ強くするだけでなく、
「適度な余裕」が良いと思います。
適度に外力に耐え、適度に力を逃がす。
その両方を備えることでバランスが取れると思います。