フルリノベーションの楽しさ

ようやく少しだけ、ほんの少しだけ暑さのピークを越えたでしょうか。

早く涼しくなってほしいですね。

さて、今日はフルリノベーションについて

建築資材が高騰している昨今、フルリノベーションに注目が集まっていますが、

そもそもリノベーションってなんでしょう?リフォームと何が違うのでしょう???

リノベーションを簡単に言うと、

今ある建物に新たな価値や機能を付加する「改修」をすること

リフォームは老朽化した建物や設備を「修繕」すること

具体的には

「リビングの床が傷んできたから同じような床材で貼替しよーっと」がリフォーム

それにプラスして「どうせなら断熱改修も一緒にやろう」がリノベーション

リフォームは新築時の性能に戻すだけ、

リノベーションは戻す際に新たな付加価値をプラスする工事です。

では「付加価値」ってなんでしょう?

お客さまが求める付加価値はなんとなくこんな感じでしょうか。

デザイン性UP、使い勝手UP、部屋を繋いで広さUP、耐震性能UP、

断熱性能UP 

etc...

私たちの手掛けるリノベーションはこれらの「お客さまの希望」にプラスして

「プロとしてのご提案を載せてさらにブラッシュアップすること」になります。

先日、遠方にお住いのお子さまからご実家の雨漏れを見てほしいとのことで

1階の屋根が漏れていたので、2階の窓から1階屋根の様子を見るために

お母さんと一緒に2階に上がりました。

家じゅうとても丁寧に手入れをされていて、

階段もワックスをかけていらっしゃったのですが、

昔ながらの急な階段で、踏み板にもワックスが掛かっていたので

靴下では滑ってしまい、降りる時には手すりを持たないと危ない印象を持ちました。

でもお母さんは毎日のことなので、全く気にされていませんでした。

途中経過の報告をお子さまに連絡したときに

「階段の踏み板に滑り止めをつけたほうが良いかもしれません」とご提案したら

「そうなんです!お父さんがまだ毎日、2階で寝ているし

自分も心配だったので家族と相談します」とのこと。

そんな感じで、単なるリフォームではなくリノベーションになるかどうかは

私たちプロがどこを見ているかにかかっています。

私たちが見るべきところは「慣れの改善」

そして、それを良しとするか改善するかの判断をお客さまと一緒に考えること。

「今まで慣れてるからこのままでいい」というお話をよくお伺いいたしますが

それは費用を掛けるか掛けないかの話ではありません。

たとえばキッチン改修の際には、大掛かりな建築工事を提案する前に

「何を残して、何を足すか」をまず相談しています。

ご自宅で法事などをしていた時代の今は使っていない大きな食器棚が

そのまま残っているケースが良くあるのですが、

毎日、食器棚を避けて部屋の中を動くことに慣れているお客さまに対して、

私たちは「食器棚の角がなければ人の動線がスムーズになりそう」など、

そこに住んでいない私たちだからこその気づきポイントがないかを見ています。

食器棚を整理していただいてスペースを空けることも

立派なリノベーションのひとつ、そして無料ですから

まずはそこから始めて、整理することで足りないものや代用できることを

建築工事で補う。

それが予算的にも、工事内容的にも本当の意味でのリノベーションに

なると考えています。

もちろん、思い入れのある食器棚で残したい場合もあると思います。

その場合も、

そのまま使うのか、

もしくは上段のみ(下段のみ)つかって建築工事と組み合わせて使うのか、

扉のみ再利用して別の用途に使うのか

いろんな方法があり、

それらを相談するのが「お客さまとの二人三脚」のひとつだと思います。

また、お客さまの年齢や家族構成によって「今」と「これから」を考える割合が

変わります。

たとえばおじいちゃんがお住まいだった家を20代のお孫さんが

リノベーションして住む場合だと

たとえば手すりの取付などの「これから」を深く検討する必要が減るぶん、

「今」を考える割合が増え、

使い勝手も大切にしながらデザイン性を上げることにも注力します。

家は住まうところ

年齢や求めることがさまざまでも

いかに毎日がとても楽になり、「ああ、リノベーションしてよかったな」と

思っていただける工事を心がけるか。

それをお客さまと一緒に考えるのがリノベションの一番の楽しみであり、

醍醐味でもあると思います。

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