フルリノベーションするべきか 建て替えするべきか

フルリノベーションのお問い合わせをいただいたとき、

「フルリノベーションと建て替えのどちらが良いですか?」とよくお伺いします。

答えは単純に「希望の間取りになるかどうか」と私は答えます。

一般的には「構造上、大丈夫かどうか」とかがポイントと答えるかもしれませんが

それは建てた年代でおおよその予想がつきます。

建築基準法が大きく変わったのは昭和56年

これより以前の建物は「旧耐震建築物」

それ以後の建物は「新耐震建築物」として法律上で大きな違いがあります。

もうひとつ平成12年に耐震金物などに関する改定があり、

この二つが法律上の大きな変換点です。

ただ、単純に「この建物はまだまだもつの?もたないの?」な焦点で考えると

法律とは違った観点がでてきます。

昭和から平成になったころ、木造建築物について革新的な工法が出てきました。

それは機械で柱や梁などを加工する「プレカット」です。

それまで、大工さんが一本ずつ柱や梁を加工していました。

それを「手刻み」と呼び、

平成前半までの建物は手刻みで建てられていることがほとんどです。

プレカットと手刻みの差はこんな感じ

プレカットは機械加工だから複雑な加工はできません。

対して、手刻みは各所で加工方法を大工が考え、変えて、

複雑な加工しますから、組み上げるととても接合部がとても強固になります。

ただ、接合部は実は構造計算では考慮されません。

考慮されませんが実際に効くかどうかでいえばものすごく効きます。

そこが「法律とは違った観点」です。

ご依頼をいただいて初訪問をしたとき、

プレカットかどうかは建物を見ればすぐにわかります。

なので、現代の一般的な考え方と当時の考え方は違うものの、

基本的な構造は信頼がおけます。

ただ、どの柱や梁、壁が抜くことができるかどうかは

希望間取りによって必要箇所も変わりますから

希望の間取りにできるかどうかがポイントという事になります。

これは言い換えれば建築会社の知識や経験、ノウハウと直結します。

大工さんならその判断は簡単にできます。

ただ、それだけではダメなんです。

理由は「根拠がはっきりしないから」

大工さんの経験はとても大切なのですが、それだけだと根拠に欠けます。

なので、私たちは大工さんの経験を構造計算で数値化して

根拠を持つようにしています。

もちろん、基礎も昔は鉄筋が入っていない無筋基礎だったりもしますから

天井裏や床下なども調査したうえで最終判断です。

フルリノベーションは新築当時の大工さんが

どう考え、何を大切にして建てたのかを紐解くことから始まります。

新築時を紐解くとは?

その上で現代の構造計算、技術、工法とドッキングする。

それが私たちのフルリノベーションの最大の特徴です。

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