地盤改良工事って必要なの?

「地盤改良」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

建物を建てる前に地盤改良工事を行う必要がある場合があります。

現代では地盤調査が義務になっていて、まずは地盤調査を行います。

一般的には予定建物の四隅と中央の5点を調査します。

やり方としては住宅の場合には簡単に言うと調査機械の鉄の杭を回転させながら

差していって、その抵抗がどのくらいあるかで測ります。

チェックポイントは2つ

地表から2mまでの範囲と、地表から2~5mの範囲の二つで判断します。

この範囲の中で「自沈」と呼ばれる層、

簡単に言えば「スポッと杭が入っちゃった」な層がある場合と、

そもそも地盤が柔らかい場合に地盤改良が必要になる場合がでてきます。

建物の重みが上からかかることに対して、

地盤は硬さで下から反対の力で押し戻していて、

どれだけ力が強いかを地耐力と言います。

建物の重みよりも地耐力のほうが上回るためには

自沈層があると、そこが建物の重みで沈んで

傾いちゃうので、地盤改良が必要になります。

また、自沈層はなくても、基礎形状によって

必要な地耐力が決まっているので、

それを下回る場合も改良が必要になります。

と言っても、単純に地耐力だけでは改良が

必要かどうかは決まりません。

たとえば5点測量したうち一点だけが悪い(極端に良い)場合はどうなるでしょう?

調査結果が悪い(良い)場合、必ず理由があります。

一番、気を付けなければならないのは「盛土」

土を盛った部分は沈下の可能性が高いからです。

建て替えの場合に「20年前から建物があるんだから地盤は締まっているだろう」と

お伺いすることがよくあるのですが、地盤は本当に長い時間をかけて締まりますから

20年ぐらいでは完全に締まりきっていない場合もあります。

逆に地盤面下の大きな石に調査杭が当たって、

すごく良い結果が出てしまうこともあります。

他の点に対して極端に結果が違う場合には調査場所を追加することもありますし、

地盤調査会社は何十年も前の土地形状資料を持ってるので、

その頃の土地形状も加味して総合的に判断していきます。

判断基準は調査会社の基準と建築基準法も絡むのでものすごく複雑で、

かつ、明確な根拠に基づいています。

それは、近隣を調査した際のデータなども含めて膨大な資料に基づいているので

どの物件にも共通する知識を得ようとして建築のプロである私が

調査結果を導く手順を聞いても追いきれません。

隣同士の土地ならまだしも、地域変われば一件ごとの判断基準が全く違うからです。

また、全国の調査会社の共同基準のようなものもありますし、

A社に頼んだら地盤改良が必要な結果が出て、

B社に頼んだら地盤改良が必要ない結果が出たという事は稀です。

改良の方法としては、コンクリート製の杭の場合と、鋼製杭の場合、

そして鋼製の芯にコンクリート製の杭を組み合わせるものもあります。

土にセメントを混ぜて表層改良をすることもありますが、

改良範囲がよほど浅い場合に限られるので、杭を使った改良が一般的だと思います。

コンクリート製の杭をどうやって地盤面から何メートルも下まで

施工するのかというと、、、

現地で作るんです。

「え?現地で作るってどういうこと?!!」と思うかもなんですが、

こんな機械でまず、直径60センチくらいの穴を支持地盤まで掘ります。

で、そのドリルを引き抜く際にコンクリートを流し込んでいくことで

おのずとコンクリート製の杭ができあがるという仕組みになってます。

もうすぐ新築住宅の地盤改良工事が始まりますので

またレポートしますね。

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