フルリノベーションの施工ポイント② ~重要~

今日は寒かったですねー。

朝から、土地探しをしていて駅までの距離などを測っていました。

土地をご紹介するとき、私が自分自身で納得できないのなら

お客さまはもっと納得できないと思っているので

しっかりと調べて一番良い土地をご紹介したいです。

さて、フルリノベーションの施工ポイント、今日は見積編です。

何度も書いていますが、、、、

車は購入前に試乗もできて、カタログで馬力の違いとかも確認出来て

他社競合車ともはっきりと比べることができます。

そしてなによりも

「100台作って100台とも全く同じになるように機械で作っている」

ので購入する際に

「もしかしたら欠陥で壊れるかもしれない」なんて

警戒しながら購入することは少ないでしょうし、

同じ車をどのお店で買っても定価は同じですし、

「A店で10万円値引きだった。B店では30万円だった。C店は31万円だった。

だから値引きの相場としては30万円くらいなんだな」

って感じで一般の方でも容易に相場が想像できますし、

定価よりも高い値段で買わされたなどもあり得ません。

しかし建築は違います。

まず、土地の条件がすべて違うわけですから

当然に同じ形の家は基本的にありません。

昭和の時代は全く同じ形をした建売住宅があったりもしましたが、

いまでは建売住宅でさえ同じ形はほぼありません。

同じ形がないということは車のように一律の基準で価格が適正か判断ができないし、

例えモデルハウスを見たとしても、

自分が建てる土地に同じ形のものが建つわけではないので

参考になるようでなりません。

そして、車との最大の違い

「建築は人が造るもの」

超高層ビルであろうが、犬小屋であろうが建築は人が造るもの

A職人さんとB職人さんがいたとして、

腕の良し悪しも違えば、

求めている&自分が提供したいと考える仕事のクオリティも違うし、

同じ仕事をしてもらってもスピードも違うし

知識も経験も違うから仕上がりが変わります。

すなわち費用も変わります。

これらを加味して一般の方が相場を把握することはほぼ難しいでしょう。

なので、例えば「リフォーム費用1000万円です」と言われても

高いのか安いのか、質がいいのか悪いのかさっぱりわからない。

見積のココが一番の問題です。

そして基本的に建築は安かろう悪かろうですが、

もう一つ注意する点として適正価格なのに施工がよくない場合もあります。

たとえばLDKのリフォーム、同じシステムキッチンを使って、

同じ床材を使って、天井や壁も同じ仕様で

A社もB社も300万円の見積だったとします。

でも工事内容がA社とB社では違う場合があるんです。

「え?なんで?同じ材料を使って工事したらほぼ同じになるんじゃないの?」

そう思うでしょう。

何が違うのかというと「利益率」です。

利益を差し引いた原価=実際に現場にかけたお金ということになるので、

利益を差し引いた実際に現場に使われた費用が違えば仕事内容は相当に違います。

利益率を高くする方法はいくつもありますが、

最も簡単で効果的なのは協力業者さんに無理難題を言うことです。

適正な工事をしたら50万円かかるところを30万円で仕事をさせる。

そんな無茶をすれば元請け会社の利益額は上がります。

そのかわりどうなののか?

過去に書いてますが安く建てる方法はあります。

もう一つ書いてますね

協力業者さんは自社の利益を守るためにいろんなことをやらざるを得ないでしょう。

施工も超ハイスピード重視で丁寧さを両立することは難しい。

そこまでは想像できるかと思いますが、

世の中にはその想像をはるかに超えたこともやろうと思えばできます。

でも、丁寧にやってもそうでなくてもクロスを施工して

仕上がってしまえばわからない。

これが建築の恐ろしいところであり、

見積が適正かどうかの判断がつかないところでもあります。

そして、これは裏を返せば適正な工事をするためには

適正な予算が必要だと言うことでもあります。

でもでも、「じゃあどうやってそれを見分けるのか?」と言えば

見積書を見ただけでは判断は難しいです。

額面上は適正価格で、裏で協力業者を締め付けていることもあるのですから、、、、

作業中にプロがずっと張り付いて作業を見ていいればわかりますが、

その時点でわかってももう遅いですよね、、、、

だからこそ信用が最も大切になる。

弊社は協力業者さんに無茶な金額での発注をすることはありませんし、

お客さまに対して暴利を取ることも致しません。

常に弊社も協力業者も精進して適正価格の中でもさらに最適な価格を目指す。

適正価格で協力業者さんたちの生活を守り、

結果、お客さまに最上級のクオリティを提供する。

新事務所は、そういう注意点も感じ取っていただけるように

良い例と悪い例の部分を作って、お客さまに見えるようにしようと思っています。

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