新アトリエはモデルハウスを兼ねています。
内装、外装のさまざまな仕上げ材を選ぶわけですが、
大きなコンセプトとして「等身大であること」を意識しています。
高価な仕上げ材をふんだんに使えばそれはそれは質感は良くなります。
ところが、それはすなわちお客さまの予算をまったく無視した
独りよがりなモデルハウスになってしまう。
「すごく良いですね、だけど高いんでしょう?」
これでは弊社の求める等身大のモデルハウスにはなりません。
モノには価値があります。
そしてその価値と釣り合った価格でありたい。
例えば、新アトリエには大きな土間があります。
外のポーチも合わせると12畳くらいあります。
![image](https://stat.ameba.jp/user_images/20240508/20/ko-kenzo/99/c3/j/o1080060715436213637.jpg?caw=800)
もし高級な石を使ってこの面積だけで100万円かかっているとしたら?
「この石とても良いですね。住宅の玄関に採用したらいくらくらいですか?」
と、お客さまに聞かれて
「えーと、玄関土間だけでもたぶん30万円はします」と言われたら?
玄関だけでさ、さんじゅうまんえん?!???それはちょっと、、、
となりますよね、、、、
大半の人が「うん、それならいいね」と思えるよう
価値と価格帯のつり合いが取れる物を使って仕上げたい。
それが新アトリエの大きな目標としているところです。
ところが、これがものすごく難しい 苦笑
基本的に質感と価格は比例します。
高級なものさえ使えば素晴らしいコーディネートができるわけではありませんが
例えば大理石調のタイルと本物の大理石では写真に撮った時の質感が全く違います。
かといって、質感を出すためにあれもこれも高級なものを使っていたのでは
等身大にはなりません。
いま、私たちは自身で建物を建てながら
「お客さまの立場に立ったら価値と価格が釣り合っているか」を
改めて強く意識して材料を選んでいますが、
デザインとも両立となると、とてもとてもその選定が難しい。
外観の外壁や軒天材料は
「予算が上がってもここは質感を大切に!」と言いながらも
例えば樹種を考えて質感と価格を両立させたい。
内装はオール左官仕上げでいきたいところではあるけど、
「ここは㎡数が大きくて総額に影響するので同じ雰囲気出せるクロスで」
とも考えたい。
理想と現実の悩ましいところを行ったり来たりしていますが、
この苦労はお客さまにはあれこれ悩まずに一発で
「うん!これでいい!」と思っていただけるように役立つはずです。
新アトリエの最大のポイントは、
お客さまの目で確認できるようにすることなのです。
デザインと、価値と、価格をすべて説明できるモデルハウスを目指して
毎日、楽しく悩んでいます。